どうも、鬼のインドア派のたご作(@tagosaku881)です。
デジタル一眼レフカメラのボディを決めたら、次はレンズ選びです。
プロ野球を撮る目的であるのであれば、望遠レンズを用意することは必須です。
以前、プロ野球を撮るためのデジタル一眼レフカメラのレンズの選び方を紹介しました。
望遠レンズは、上を見ればキリがなく、値段が100万円以上もし、野球場への持ち運びも難しいレンズもあります。
今回は、庶民が何とか手が届くとともに、球場へ持ち込むことができるレンズを紹介していきたいと思います。
それでも、結構、いい値段もしますし、重量もそれなりにありますけどね…
あわせて、サードパーティのレンズも紹介したいと思います。
ミラーレス一眼のレンズについては、紹介していません。
Nikon
プロ野球を撮影するのに向いているNikonの望遠レンズからは4本紹介したいと思います。
予算等にもよりますが、個人的には『AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR』を薦めたいですね。
AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR
野球をはじめとするスポーツを初めて撮影する人におすすめできるレンズ。
手ブレ補正には、動きの変化の激しい被写体を狙う時に適した「SPORT」モードが搭載されています。
カメラボディからの電気信号で絞りの制御を行う「電磁絞り機構」が採用されたことにより、高速連写時の露出が安定するようになっています。
さらに、プロ野球観戦などの屋外撮影には歓迎すべき、突然の雨風に対応できる防塵防滴仕様が施されています。
価格も純正レンズにしてはお買い得ですし、重さ680gと軽量で持ち運びにも便利です。
対応マウント | Fマウント |
---|---|
センサーサイズ | フルサイズ |
本体サイズ | φ80.5 × 146 (mm) |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 680g |
このレンズの旧式である『AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED』が僕が初めて買った望遠レンズでした。
一眼レフカメラを始めた頃(当時はAPS-Cカメラを所有)は、かなりの頻度で使わせていただきました。
現在も使用することがあります。
ただ、フルサイズカメラを使って、球場で野球選手をこのレンズで撮る場合は、やはり焦点距離が不足するという点は否めません。
内野席の最前列くらいであれば、何とかいけるとは思いますが、やはり厳しいという印象。
しかし、APS-Cカメラであれば、焦点距離(フルサイズ換算で450mm相当)に満足できると思います。
フルサイズカメラがメインでも、望遠レンズにしてはかなりの軽量ですし、最初の望遠レンズの1本としておすすめできるレンズです。
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
80mmという中望遠域から、400mmという超望遠域の撮影までの領域を幅広く対応できるのが利点です。
さっき紹介した『AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR』よりも望遠に威力を発揮したレンズといえましょう。
レンズにはナノクリスタルコートが採用され、解像力が高く、色乗りの良いクリアな描写が楽しむことができます。
欠点は、質量とレンズの購入価格。
1,480gとめちゃくちゃ重い…
『AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED』の倍以上の重さとなっています。
購入価格も20万円を超えてしまいます。
ただし、プロ野球選手を球場で撮る目的であれば、フルサイズ換算で400mm以上は欲しいところなので、候補の選択肢になるに違いありません。
お財布と要相談といったところか。
ちなみにナノクリスタルコートとは何かについてですが、このようなものです。
可視光の波長よりも小さな微細結晶粒子をレンズ表面に生成することで反射を抑えるレンズコーティングの名称。従来のコーティングに比べて広帯域かつ低反射で、ゴーストやフレアの抑制効果を飛躍的にアップさせられる。
引用元:CAPA
ナノクリスタルコートだから野外の太陽光のデーゲームやナイター照明でのゴースト・フレアを抑えることができるよ!
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
Nikon純正で「これ以上コストパフォーマンスのある望遠レンズはない!」と断言できるほどのレンズ。
先ほど紹介した『AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR』よりも安いんです!
それでいて、望遠側の焦点距離がアップしており、500㎜もあれば、選手にかなり寄ることができるので、観客席からでもダイナミックなプレーする写真を撮れるはずです。
さらに、先ほど紹介した手ブレ補正の「SPORTモード」と「電磁絞り機構」が搭載されているので、スポーツをはじめとする動体撮影はお手の物です。
このレンズの最大の欠点は、重さと大きさです。
2,090gはという超重量級だけでなく、リュックタイプのカメラバッグでないと球場まで持ち込むことができないでしょう。
私自身もリュックタイプで持ち込みましたが、カメラバッグ内の仕切りを調整しなければ、入らないほどの大きなレンズです。
対応マウント | Fマウント |
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センサーサイズ | フルサイズ |
本体サイズ | φ108 × 267.5(mm) |
フィルター径 | 95mm |
重量 | 2,090g |
なお、この『AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR』は、レンタルサービス会社『Rentio』からレンタルして、メットライフドームにて撮影を行っています。
Instagramに投稿した写真はすべてこのレンズで撮影したものとなっています。
こちらの投稿を参考にどうぞ。
今、最も欲しいレンズはこのレンズだったりする…
AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR
Nikonの中で、最後に紹介するレンズは、APS-C専用の望遠レンズです。
Nikonoのレンズでは、「DX」という表記があれば、APS-Cセンサー専用のレンズとなります。
なお、先ほどまで紹介してきたレンズは、すべてフルサイズとAPS-Cの両方で利用できるレンズたちです。
APS-C専用の望遠レンズですから焦点距離は、フルサイズ換算で450mm相当までの対応となります。
グランド内の選手を撮影することができるでしょう。
AF機能と手ブレ補正もあるので、しっかりと被写体を捉えてくれます。
値段も手が出やすい価格に収まっている点も魅力ですので、APS-Cカメラユーザーの初めての望遠レンズとしてオススメしたい一本となります。
対応マウント | Fマウント |
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センサーサイズ | APS-C |
本体サイズ | φ72 × 125(mm) |
フィルター径 | 58mm |
重量 | 415g |
Canon
Nikonと比較すると、庶民に届く望遠レンズが多くない印象です。
それでも、高画質で写真が撮れる十分な性能を持つレンズなんですが、選択肢はNikonほど多くありません。
そんなCanonからは2本ほど紹介したいと思います。
EF70-300mm F4-5.6 IS II USM
Canonのフルサイズ対応の望遠ズームのラインナップの中では最も軽量でお手頃価格の製品です。
コストパフォーマンスが高いレンズと言えるでしょう。
また、軽量で持ち運びやすい点も素晴らしい。
比較的新しいレンズなので、高速なAFスピードが特徴となっています。
素早くかつ正確にピントを合わせてくれるので、プロ野球選手の激しい動きを捉えてくれます。
また、レンズに液晶モニタが備わっており、この液晶モニタで距離計や、手ブレ量などの表示されます。
APS-Cカメラで使用する場合はフルサイズ機に換算した焦点距離を表示することもできるので、フルサイズ機と併用しても違和感なく利用すること間違いなしです。
レンズの液晶モニタなんて、見たことがないぞ。
対応マウント | EFマウント |
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センサーサイズ | フルサイズ |
本体サイズ | φ80 × 145.5(mm) |
フィルター径 | 67mm |
重量 | 710g |
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
自席からプロ野球を撮影するのには、焦点距離400mmは欲しいところ。
そこでCanonからは『EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM』の紹介となります。
Caonの白レンズの中でも人気が高い望遠レンズ。
特に高級「Lレンズ」は、白色を基調とした印象的なデザインを採用しており、Canonユーザーだけでなく、他ユーザーでも憧れの存在です。
100mmから400mmと広いズーム範囲を持ちつつ、Canon独自の「ASC(Air Sphere Coating)」技術により、強力な手ブレ補正、フレア・ゴーストの大幅な抑制を実現したCanonユーザーでなくとも誰もが憧れる望遠レンズです。
白いレンズをみると、思わず「おっ!」となるのがCanonのLレンズ!
対応マウント | EFマウント |
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センサーサイズ | フルサイズ |
本体サイズ | φ94 × 193(mm) |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 1,570g |
サードパーティ
NikonやCanonの純正以外のサードパーティ製の望遠レンズを選ぶという手もアリです。
もちろん、NikonとCanonのマウントに対応したレンズを紹介します。
何と言っても購入価格が安い!
さらに、サードパーティ製でしかない焦点距離の望遠ズームレンズを提供している点が魅力です。
純正レンズ(NikonとCanon)で紹介できなかったズームができ、望遠側の焦点距離600mmまであるレンズを紹介します。
SIGMAとTAMRONそれぞれ1本ずつ紹介します。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
まずは、SIGMAから。
最新のアルゴリズムを採用した「Intelligent OS」による手振れ補正により超望遠の撮影を補助してくれます。
また、AFも高速でしっかりピントを合わせてくれます。
何よりも10万円超の安さで600mmまで撮影することができるのが大きな魅力です。
これ1本あれば、プロ野球を撮影するという観点において、あらゆるシチュエーションをカバーできることは間違いなしです。
対応マウント | ニコンFマウント、キヤノンEFマウント |
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センサーサイズ | フルサイズ |
本体サイズ | φ105 × 260.1(mm) |
フィルター径 | 95mm |
重量 | 1,930g |
このレンズは、レンタルで使ったことがあります。
本ブログでも紹介しており、作例も掲載していますので参考にしてみてください。
「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary」の上位モデルが「SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports」です。
ガラス面を強化したことによって、フレア・ゴーストにも強く、逆光のダメージも受けにくい物へと進化しています。
さらに、撥水・防汚コーティングも施され、汚れや水滴、砂塵がきつい環境下での撮影でも活躍してくれるでしょう。
雨など防水耐性として、屋外の野球場の環境下に適したレンズと言えます。
TAMRON SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)
手ブレ補正機構がユニークな超望遠レンズ。
ユニークな3つの補正モードが搭載されているのが特徴的です。
「MODE1」はファインダー像の安定と補正効果のバランス重視、「MODE2」は流し撮り専用、そして「MODE3」は補正効果を最優先し、シャッターが切れる瞬間のみ補正するというもの。
色々試すと面白いかもしれません。
さらに、「eBANDコーティング」を採用し、フレア・ゴーストを徹底的に抑えるよう施されているので、屋内屋外の試合に対応できるでしょう。
対応マウント | ニコンFマウント、キヤノンEFマウント |
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センサーサイズ | フルサイズ |
本体サイズ | φ108.4 × 257.7(ニコン用)、260.2mm (キヤノン用)(mm) |
フィルター径 | 95mm |
重量 | 1,990g (ニコン用)、2,010g (キヤノン用) |
よって、カメラボディのメーカーによって選ぶのは十分ありだと思います。
Nikonのカメラを使っている場合、TAMRONのレンズを使えば、いつも通りの操作でズームレンズを使うことができるので、違和感がないでしょう。
一方、SIGMAを使うとズームリングの方向が逆なので、ズームしたいときに手間取るかもしれません。
まとめ
プロ野球を撮るための具体的なレンズを紹介しました。
良い写真が撮れれば、より野球が楽しくなるでしょう。
その写真を撮るためには、少しお金がかさみますが、望遠レンズは必要不可欠なものですから、妥協せずしっかりと選ぶことが大切です。
あなたがプロ野球選手のダイナミックなプレイの最高の1枚を撮れるよう、参考にしていただけると幸いです。
最後に、紹介した望遠レンズは高額なうえに、重さのあるものばかりです。
購入する前に検討しているレンズをレンタルしてみることをおススメします。
- レンズの大きさ・重量の確認
- カメラバッグに収納できるかの確認
- レンズの取付方法・ズームリングの方向の確認
- 撮影した画像の出来具合の確認
これらの点を意識しながら、レンタルしたレンズの性能を確認しつつ、購入の検討をするとよいと思います。
購入を検討する際、私は、レンタルサービス「Rentio」を利用しています。
\レンズ選びに後悔しないためにも/
「Rentio」について、以前、記事を投稿していますので、良かったら参考に読んでみてください。
カメラのボディとレンズを揃えたら、いよいよ野球場にて選手を撮ってみましょう!
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