どうも、鬼のインドア派のたご作(@tagosaku881)です。
カメラを手にして、ずっと気になっていたマクロレンズ。
今回、レンタルで『NIKKOR Z MC 50mm f/2.8』をレンタルし、マクロレンズを初めて手にするとともに、本レンズの使用した感想を含めて、レビューしたいと思います。
6月の紫陽花をどアップに寄せて撮ってみたい!
そんな気持ちで本マクロレンズを持って、紫陽花がいっぱいみられる場所、いざ鎌倉へ!
使おうと思ったきっかけ
新型コロナウイルスのせいで観光地へ行けなかったので、どこかへ行きたいと思った。
その地は、今、大河ドラマ「鎌倉殿13人」で賑わしているであろう鎌倉である。
6月の鎌倉と言えば、紫陽花が有名であり、ちょっと趣向を凝らした今まで撮ったことのない写真を撮りたいと思い、マクロレンズでの撮影を試みようと思った次第である。
いきなり、購入するのも財布の方が痛いので、レンタルで使ってみることにする。
2022年6月現在、Nikonからは本レンズである『NIKKOR Z MC 50mm f/2.8』と『NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S』の2本のマクロレンズが発売されている。
当然、後者の『NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S』の方が焦点距離が長いため、以下のことを感じていた。
- より被写体を寄せて、どアップの迫力のある写真が撮れる
- 普段見ることのない世界が撮れる
そんなことを思いながら、『NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S』をレンタルしようと思っていたところ、レンタル価格が2倍ほど高かったため、『NIKKOR Z MC 50mm f/2.8』をレンタルすることにした。
へっぽこカメラ歴10年くらいの僕が初めて使うマクロレンズなので、ワクワク感は止まらないのであった。
ちなみに、Nikonではマクロレンズと呼ばずにマイクロレンズと呼んでいる
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8のスペック
それでは、「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」の基本的な性能と外観などを紹介していこう。
基本性能
型式 | NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 ニコン Z マウント マクロレンズ |
---|---|
焦点距離 | 50mm |
画角 | 47°(撮像範囲FX) 31°30’(撮像範囲DX) |
最短撮影距離 | 撮像面から0.16m |
最大撮影倍率 | 1.0倍 |
最大絞り | 撮影距離が∞のとき:f/2.8 撮影距離が0.16mのとき:f/5.6 |
フィルターサイズ | φ46mm |
最大径×長さ | φ74.5×66 mm (長さはレンズ先端からマウント面までの距離) |
重さ | 約260g |
付属品 | レンズキャップ46mm LC-46B(スプリング式) 裏ぶた LF-N1 HN-41 レンズケース CL-C1 |
僕が抱くNikonのZレンズにあるプラスチックのおもちゃ感が本レンズにもあった。
しかし、重さが260gとかなりの軽量となっており、持ち運びには苦労しなそうだ。
また、焦点距離50mmのレンズということで、マクロレンズとしても標準レンズとしても活用することができるのもGoodだ。
本レンズに限らず、一般的にマクロレンズを対象とする対象は、被写体にレンズを寄せてアップにして撮りたいといったものになるだろう。
通常のレンズでは、レンズを被写体へ寄せて近づけすぎると、ピントが合わなくなるため、ビッシっとした写真がどうしても撮れない。
ピンとが合わない事象を回避して、被写体へグッと近づいて、寄って撮れるのがマクロレンズの最大の特徴を本レンズでも存分に効果を発揮してくれる。
- 花
- フィギュア、模型
- その他、近づいて撮りたいもの
上記の接写での撮影以外に標準レンズとしても活用できる。
外観
カメラに取り付けた外観は、こんな感じ。
レンズの長さが66mmと短いため、持ち出しやすく、撮影しやすい感じだ。
被写体の寄せて、焦点距離が近くなるにつれて、ニョキニョキと出てくる。
繰り出した鏡筒には、倍率や距離が一目で確認できるよう印字されている。
ちなみに、上の写真では、横から撮ってしまったため見えないが、印字されている文字は以下のとおり。
- 0.63ft 1:2 0.19m
- 0.56ft 1:1.4 0.17m
- 0.53ft 1:1 0.16m
レンズの横には「オートフォーカス」と「マニュアルフォーカス」の切替えとフォーカスリミッターのスイッチが付いている。
本レンズのフォーカスリミッターの切替えは、0.16m~0.3m間とそれ以外の距離での切替ができる。
前者をマクロ撮影時に、それ以外の撮影では後者に合わせるとよいだろう。
ピントを合わせる撮影距離の範囲を制限できる機能のこと。
望遠レンズやマクロレンズに装備されていることが多い。
ピント合わせが可能な撮影距離の範囲を絞ることで、AFの迷走を防ぐことができる。
また、Z6Ⅱのキットレンズであった標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」と本レンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」を並べてみるとこんな感じ。
単焦点レンズでもあるので「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」の方が明らかにコンパクトである。
作例
暴投の通り、6月25日に紫陽花を撮りに鎌倉に行ってきた。
目指したのは、紫陽花の名所である北鎌倉の明月院。
北鎌倉駅から徒歩8分程度。
紫陽花など
ここからの写真は、カメラボディ「Z6Ⅱ」に本レンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」を付けて撮影したものである。
まずは、マクロレンズではあるが標準レンズとしての撮影でパチリ。
燦燦と太陽の光のもとで、たくさんの紫陽花を撮ってみた。
明月院はたくさんの紫陽花があるので、いろいろな撮影が楽しめるぞ!
マクロレンズの最も多い被写体である「花」である紫陽花をグッと寄って接写。
やわらかな雰囲気を出すように仕上げてみた。
今度は、影を意識しながらシックに撮ってみた。
このレンズで撮影しなければ、こんな近くでの紫陽花を目にすることもなければ、紫陽花がこのような集合体の花であったことを知ることはなかっただろう。
次は紫陽花以外の花をパチリ。
ちなみに花の名前がわからないけど、キレイな花だから寄って取ってみた。
真ん中の雄しべだか、雌しべまではっきりと捉えてくれている。
フィギュア
今季、セ・リーグで無類の強さを誇っている東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターである「つば九郎」のフィギュアを使用してマクロレンズの性能を確かめてみた。
まずは標準レンズとマクロレンズである本レンズが被写体にどれだけ寄って撮ることができるかを簡単に検証してみた。
以下の写真は、標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」を使って「ちびつば九郎」を撮る。
焦点距離50mmにおいて、寄せられる限界がここまで。
これ以上、近づけるとピントが合わず、レリーズ優先やMF(マニュアルフォーカス)にしていない限り、シャッターが切れないのである。
この際「つば九郎」が見切れている点については見逃していただきたい。
本レンズである「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」を使っての撮影だ。
焦点距離は同じ50mmだがマクロレンズの特性を活かし、ここまで寄ることができた。
マクロレンズの特徴で近くに寄れるだけでなく、ピント周りが眠くなる特徴もこの写真からわかるだろう。
後ろにいる「つば九郎」の足がぼやけているため、街中のスナップ写真や夜景ではいいボケを演出してくれるに違いない。
使用した感想
「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」の感想というより、マクロレンズの感想ということになってしまいそうだが、使ってみた主な感想は以下の通り。
- 写真の撮れる世界観が大きく変わる
- 小型・軽量ですぐ持ち出せる
- 標準レンズでも使えるので、スナップショットの幅が広がる
- ブログのレビュー記事の撮影に効果大
世界観が変わる
被写体に寄って、「小さいものを大きく写す」というだけなのに、写せる世界観が他のレンズと全く異なることにシンプルに感動を覚える。
この写真は、ピントもあってないし、写真としては完全に不合格だろう。
普段、このような映像を肉眼で見ることもないせいか、不思議な間隔を与えてくれる。
(そう思っているのは、筆者だけかもしれないが・・・)
マクロレンズを使うことで、普段見られないものを撮れるようにしてくれるのは間違いないだろう。
通常、花だってここまで、顔を近づけてじっくりと見ないですからね。
また、僕がマクロ初心者であったため、マクロレンズでは、フォーカスリミッターが重要であることを改めて実感した。
接写で撮りたい場合は、このレンズの場合「0.3m-0.16m」にしておかないと、ピントが合わないぞ!
逆に、50mmの単焦点レンズとして、風景などをスナップ写真を撮りたい場合は、「FULL」に合わせておく必要がある。
標準で撮りたい場合、接写で撮りたい場合といったシチュエーションごとでフォーカスリミットのスイッチを設定しておかなければ、ピントが合わないのが少々、面倒なところではある。
スナップ撮るときにオートフォーカスが全く効かなかったから焦ったぜ・・・
フォーカスリミッターも忘れずに設定しよう!
また、AF(オートフォーカス)も若干の迷いが見られる印象を感じ、速くて正確とは言い難い。
ただし、この手のレンズは速く動く被写体を撮ることは稀だと思うので、そこまで気にするほどでもない。
マクロレンズとして使う場合は、特にピント合わせに迷う印象を感じたので、時にはMF(マニュアルフォーカス)を使うのも良いだろう。
小型・軽量ですぐ持ち出せる
一眼レフカメラやミラーレス一眼の永遠のテーマであり、本レンズの最大のメリットが小型で軽量ということだろう。
この「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」は、260gという点から見事に小型かつ軽量を達成してくれている。
望遠レンズのように重くなく、コンパクトなため振り回しやすく観光地でも迷惑をかけることは少ないだろう。
また、カメラ機材の重さからくる疲れも出にくいので、ついつい何枚も写真を撮りたくなるレンズである。
よって、お出かけして写真を撮りに行きたくなるレンズの1本になることは間違いない。
以下の「標準レンズでも使える」でも触れているとおり、本レンズ1本でいろいろな撮影スタイルで楽しむことができ、携帯性に加え、より魅力をアップさせてくれている。
標準レンズでも使える
標準レンズとしてありふれた風景を撮りつつ、マクロレンズとしてのグッと寄せることで非日常的な写真を仕上げることができる。
マクロレンズと標準レンズとしても使える二刀流の使い方がより撮影の楽しさを僕らに与えてくれる。
解放F値が2.8という点においても、いいボケを演出してくれているため、より楽しくさせるだろう。
特にマクロレンズの特徴である被写体に寄せて撮る接写により、今まで見たことのない世界を撮影し、自分だけでなく、他の人にも見せたくなる写真を撮ることできる点はカメラを趣味にする者としては極めて大事な点だと思う。
本レンズは、そういった点を見事に達成させてくれるレンズである。
ブログのレビュー記事の撮影
ブログを書いている身で、たまに商品レビュー記事を書く際に困っていたことが商品の写真撮影である。
マクロレンズを持っていなかったため、標準レンズでレビュー対象となる商品を撮影していたのだが、標準レンズでは商品にグッと寄った写真を撮りたいのにピントが合わずに撮影できない状況が続いていた。
本レンズを使うことで、この悩みをアッサリと解消できることがわかった。
以下の記事にあるいくつかの写真は、本レンズで撮影したものであり、ストレスなくレビュー対象商品に近づき、アップにした商品写真を撮ることができたのだ。
ブログを書き、商品レビュー記事を書く人にとっては、本レンズをはじめとするマクロレンズを所有していると、レビューに必須となる商品の写真を撮りやすくなるのは間違いないだろう。
まとめ
以上、『NIKKOR Z MC 50mm f/2.8』を使ってみて、レビューを述べてきた。
持ち歩きのしやすい軽さ、マクロレンズでの接写、そして標準レンズでのスナップ写真など、きれいなボケまで演出してくれ、活用方法も多岐に渡ったオールラウンダーなレンズと言えよう。
特に、花が好きな人は本当に楽しめると思う。
僕でさえ、花の接写で映り込む世界に魅了されてしまったくらいだ。
雨の日の花に滴るしずくなども撮ってみたいものである。
今回は、「Rentio」で本レンズをし、鎌倉で使い倒してやりました。
何度も言うようだけども、汎用性の高さとマクロの不思議な世界にやられました・・・
改めて、写真って楽しいと思わせてくれたレンズであった。
本レンズの比較としては、同じマクロレンズである『NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S』になると思うので、こちらも使ってみたいところである。
また「Rentio」を利用して、借りてみようと思っているところである。
「Rentio」については、過去記事でも触れています。
とにかく家電だけでなく、カメラのレンズの取扱いも豊富です。
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