どうも、鬼のインドア派のたご作(@tagosaku881)です。
ウイニングポストシリーズが30周年を迎えるにあたり、今年発売するウイニングポストは新しいナンバリングである『Winning Post10(ウイニングポスト10)』として登場することになりました。
なお、本作の発売が決まってからの不安点などはコチラにまとめてあります。
本作は、2023年3月30日の発売となりますが、それに先立ち、先日、体験版が配布されました。
この体験版を遊んでみたので、その感想を述べていきたいと思います。
面白かったか??
新要素などの体験ができてよかった!
全体的にいいゲームに仕上がっていると感じたぞ!
ウイニングポスト10の概要
タイトル | Winning Post 10 |
対応機種 | PS5、PS4、Nintendo Switch、Windows |
ジャンル | 競馬シミュレーションゲーム |
発売日 | 2023年3月30日(木) |
希望小売価格 | PS4、Nintendo Switch:9,680円(税込) PS5、Windows:10,780円(税込) |
シリーズを知らない人に言うなれば、プレイヤーが馬主兼生産者(オーナーブリーダー)となって、競走馬を育成して大きなレースを勝っていくのが目標となり、本シリーズでは競走馬はもちろんのこと競馬に携わる人たちとの交流を体験するなどいろいろな楽しみ方をすることができるのが特徴。
この体験版は、発売予定機種であるPS5、PS4、Nintendo Switch、Windowsそれぞれの機種で遊ぶことができます。
(Windowsは、Steamで体験版のダウンロードが可能)
なお、体験できる期間は、ゲーム開始年の1年のみとなります。
このゲームデータを製品版へ引き継ぐことができます。
また、この体験版を遊ぶことにより、ゲーム内での資金がプラス5億円に加えて、金のお守り1つくれるので、製品版が発売される前に遊ぶことをおススメしておきます。
僕自身は、PS5とWindowsで遊んでみました。
基本的にウイポシリーズは、Windows版で遊んでいましたが、PCのグラフィックボード(GTX 1060 6GB)が本作の推奨環境に充たないため、動作するかのチェックをするため、Windows版も落としてみたところです。
グラボの要求が前作より一気に上がった印象…
PVの映像がめちゃキレイだから、仕方ないかも…
PS5とWindowsのそれぞれの体験版で遊んでみて、どちらの製品版を購入するか決めたいと思います。
確認できた点
それでは、体験版をプレイしてみて確認できた点を紹介したいと思います。
体験版、そして製品版でも役に立つであろうゲーム設定についてまとめた記事も確認いただけるとよいと思います。
秘書は2人から起用
秘書は、新キャラクターである逢坂やよいと志摩倉夕映の2名から選びます。
昨年、発売された『ウイニングポスト9 2022』は4名もいたのだが…
体験版の1年目では、選ばなかった方の秘書はサポートに回る形となります。
サポートとして、メイン秘書と同じくらい登場してきますが、秘書たちも結婚対象になっているようですので、先の結婚を見据えて、好みの方を選びましょう。
牧場長
従来のシリーズと同様、今作もゲーム開始とともに牧場長を選びます。
体験版で確認できたのは、初期選択牧場長は、以下の通りです。
- 駒野みのり【NEW】
- 橘もえぎ【前作の秘書】
- 瑞原幹人【NEW】
- 牧野若葉
- 牧野良夫
- 精武万作
牧野良夫・若葉、精武万作の3人は変わらず。
新規牧場長は、新キャラクターを含め、3名が追加されています。
従来のシリーズ同様、ゲーム進行に連れて、新しい牧場長が追加されると思います。
また、従来の「相馬眼」、「血統知識」、「馴致」、「種付け」、「健康管理」、「得意施設」、「得意特性」に加えて、今作からは「得意ウマソナ」が追加されています。
牧場長だけでなく、騎手や調教師にも「得意ウマソナ」を確認しています。
能力に「得意ウマソナ」が追加
騎手、調教師にも「得意ウマソナ」が設定されている
とりあえず、自分はウイポシリーズの王道の選択肢として、牧野良夫を採用しました。
牧野良夫の娘に初期で牧場長として選択できる若葉います。
その若葉には、双子の妹の双葉がいます。
この若葉双葉を牧場長として登場させるには、牧野良夫が牧場長であることが必須でしたが、今作はどうなるのでしょうか?
- ウイポ9シリーズでは牧野若葉が牧場長だと双葉が登場時しない
- 若葉及び双葉の初期パラメータを見ると壊滅的な能力成長力が著しく、素晴らしい牧場長へと生まれ変わる
⇒ 親子3人最強の牧場長の誕生!!(日米欧の牧場長を彼らに任せるのが僕のプレイスタイル)
本作ではどうなるかわからないですが、新規キャラクターに目もくれずに前シリーズの経験をもとに牧野良夫を選んでみました。
牧場施設
牧場施設は、史実調教の成功率を高めてくれる「調教師応接室」が今作より新たに追加されている以外は、前作と変わりがありません。
今作は、のどかな牧場とくつろぐ競走馬の和んだ様子を映した牧歌的な風景を視覚で楽しむことができます。
新しい施設を増やすと、ウイニングポスト8シリーズのように新しい建築物が加わり、風景が変わるのか期待しましたが、変わる様子はありませんでした。
個人的には、施設拡張により大牧場へと変貌と遂げる様を感じたかったため、そこが少し残念に思いました。
美麗なグラフィック
PS5のレース画面は、PVからわかるように実際の競馬のレース映像よりもきれいなのではないかと思われるグラフィックです。
ゲームを買わない人も、体験版でこの映像は絶対に確認してほしい!
圧倒的な臨場感のある迫力を是非とも体感してほしい、そう思った。
今作から「ドラマティックカメラ」のアングルが追加されており、真上からの俯瞰したカメラだったり、4角から直線へ入るタイミングなどダイナミックな演出が施されています。
個人的にお気に入りなのは、騎手目線のところですね!
この躍動感は一度経験してほしいぞ!
ただ、騎手目線になる時とならない時があり、その違いはなんなんでしょうか。
また、この「ドラマティックカメラ」ですが、派手な演出の際に、プレイヤーに注目させるためだと思いますが、一瞬、スローモーションになります。
このスローになる演出にテンポ面から不満を持つ方もいるかもしれませんね。
このアングルを肌で感じたこととして、過去に発売され、しばらく登場していない『GⅠジョッキー』シリーズなどの騎手ゲームを新たに開発し、我々に届けてくれるのではないかという期待を込めずにはいられませんでした。
久しぶりにジョッキーゲームやりたいぞ!
なお、Windows版においてもこの美麗なグラフィックにより、グラボに不安を持っていましたが、体験版を通じて遊んでみた結果、正常に動きそうです。
やはり、Windows版のPCの方が効率的にゲーム進行ができ、遊びの幅が広がるから、僕はWindows版の製品版を買うことに決めました。
前作のウイポ9シリーズでの機種の比較と違いとなる記事を投稿していますので、参考にしてみてください。
新要素:ウマソナと史実調教
本作の新要素である「ウマソナ」と「史実調教」についてを確認しました。
ウマソナ
ウマソナとは、ウマーソナリティの略語であり、馬たちの性格や内面的な個性を表したもの。
某野球ゲームと同様、良いウマソナには青、悪いものには赤、と設定されています。
いい面と悪い面が出る「ムラっ気」に至っては、全く同じ色合いが示されています。
「努力上手」を持つウマソナは、史実調教の成功率が高まるため、より能力を引き延ばすことができるだろう。
「引っ込み思案」のウマソナは、1番人気になると能力を発揮しきれないというマイナス面があります。
このように、調教面やレース面といったいろいろな環境下でプラスに働いたり、マイナスに働いたりする効果をウマソナにて確認することが大切になりました。
このウマソナは、馬とプレイヤーとの信頼度を高めることで、マイナス面を発揮してしまうウマソナを克服することできる仕様となっています。
この信頼度を勝ち取るためには、レースで5着以内に入ったり、史実調教を成功させることで徐々に高めることができます。
どの個性を伸ばすか,どの個性を改善するかを考え,それぞれに適したレース選択や行動を取っていく必要性が従前のシリーズ作品より増していることがわかると思います。
要は、1頭1頭しっかりと向き合うことが大事ということです。
史実調教
もう一つ新要素である史実調教は、日本競馬における調教技術を使用して、所有馬を鍛えて、競走能力の底上げを図るといったものとなっています。
能力がアップする内容としては、基礎能力をはじめ、調子や疲労回復、1週だけのバフ効果などを施すといったものが挙げられます。
史実調教を行うと、「成功」と「大成功」の結果が出ます。
当然、後者の方が大きな効果を得ることができ、前述の馬とプレイヤーとの信頼度もより高めることができます。
史実調教の「大成功」に導くにあたっても、前述のウマソナが関わっており、適性にあったウマソナを持った史実調教を施すことで、導きやすくなっています。
そうすると、決まった調教を一辺倒になりがちになってしまうことを避けるべく、一定期間内に同じ調教を連続して行うと成功率が下がるという工夫されていますので、必然的にいろいろな史実調教を行うことになっています。
増えた特性
本作から競走馬の特性の種類が増えています。
長らくウイポシリーズの競走馬の得られる特性は、4つでした。
これが本作より特性が8つまで習得することができ、通常特性だけでなく、その通常特性を更に強化した上位特性まで用意されています。
【通常】スタート ⇒ 【上位】ロケットスタート
【通常】牡馬混合 ⇒ 【上位】女王君臨
【通常】東京巧者 ⇒ 【上位】府中の申し子
通常特性と上位特性を合わせて、100を超える特性が用意されています。
効果については、ゲーム内でそれぞれ説明がありますので、確認してみてください!
通常から上位特性へパワーアップするには、信頼度を高め、史実調教やレースなどで特性の育成を高めることでゲットできるようになります。
東京巧者などは今作の追加ですな!
ますます馬の育成が楽しむことができますな!
さらに一部の史実馬は、「固有特性」を有しています。
所有馬ではレース等で習得できない史実馬独自の特性であり、ものすごい低い確率で産駒へ遺伝するとのことです。
以下、いくつかの固有特性を上げます。
どの馬が持つ固有特性なのか当ててみてください!
- オグリコール
- 絶対皇帝
- 衝撃の末脚
- 金色の暴脚
- 心酔の府中
正解は、①オグリキャップ、②シンボリルドルフ、③ディープインパクト、④オルフェーヴル、⑤ウォッカです。
このように特性名からどの馬が有する特性なのかを推察するのも一興でしょう。
エディット
本作から実名となった池添謙一騎手(ウイポ8の最初のころまでは実名で登場していた記憶…)。
左がウイポ9シリーズで、右が今作のウイポ10です。
(スライドさせることで全容を確認することができます。)
前作までの池添謙一騎手のモデル細田隆夫は、エディット機能で名前は修正できるが、顔グラまでは変更できないため、池添騎手の名をかたる偽者として、この顔グラでプレイを強いられることとなっていました。
実名化されることでここまで似ているグラフィックが用意されるわけです!
さて、このように本ゲームでは、騎手が一部実名化されて登場します。
しかし、牧場長、馬主、調教師のすべてと騎手のほとんどが実在のモデルがあるゲームオリジナルで登場します。
(上画像のウイポ9時代の池添騎手のように)
エディット機能を使って、このオリジナルキャラクターを実名化する作業は、シリーズ恒例と言ってよいでしょう。
エディット機能で変更することができるのは、名前だけです。
人物の能力や競走馬の能力編集はできない
年度版であれば、人物の能力や競走馬の能力を編集することエディット機能が搭載されていますが、今回は、新規ナンバリング作品のため、能力編集のエディット機能はありません。
あわせて、ウイポ9シリーズであれば、過去のウイポ9で編集したエディットデータがあれば、そのデータを引き継ぐことができましたが、こちらも新規ナンバリングのため、ウイポ9で編集したエディットデータの引き継ぎができません。
よって、すべての競馬関係者の実名化をしないと気が済まない人にとっては、ゼロから実名化作業をする必要があります。
体験版のエディットデータは、製品版へ引き継ぐことができる
実名化はマジで時間かかるよな!
うん。ここは過去作で引き継げるようにしてほしかったぜ…
製品版まで時間があるので、実名でないと気が済まない人は、発売日までに実名化作業を終わらせておくとよいでしょう。
平気で、1日暗い作業し続けることになると思いますけど・・・
ロード時間
シミュレーションゲームで自分の思い通りにいかないときに、過去のセーブデータを呼び出すことがありますよね?
その際のロード時間ですが、以前まではWindows版が圧倒的な速さを誇っていました。
しかし、ウイニングポスト10に至っては、PS5版もWindows版とほぼ同じくらいの爆速でデータを読み込んでくれました。
PS4やNintendo Switchは試していないのでわかりませんが、PS5などはSSDでの読み込むであり、PS4はHDDとなっているため、おそらくロード時間はかなり遅いと推察できます。
体験版をプレイした感想
正直、ウイニングポスト8や9の無印版に比べると圧倒的に良い出来だと思います。
そもそも8や9は、体験版がなかっただけに、製品版で遊んでの酷評でしたからね。
歴代の無印作品としては完成度高し
かつてのウイニングポスト8や9の無印版においては、それまでのシステムをすべてリセットし、新ナンバリングタイトル(無印版)を発売し、その翌年の年度版で復活させるといったユーザーを馬鹿にしている手法を取っていました。
ウイニングポスト8シリーズの目玉であった結婚システムを削除
翌年のウイニングポスト9 2020で結婚システムを採用
これは、あくまで1例でして、これ以外に好評だったシステムも削ってから翌年以降に復活させているわけです。
このような「ウイポの無印には手を出すな!」といったユーザーからの献言は、今作においては、あまり見られません。
例えば、『ウイニングポスト9 2021』から選べるようになったゲームスタートを開始する年の選択などは、本作にも採用されることになっています。
加えて、最も古いスタートであった1976年よりさらに古い1973年シナリオまでを無印版で用意するなどは過去の経緯を知るものから言わせてみれば、考えられないことです。
一口クラブやクラブ牧場などの一部のシステムは、発売日には間に合わず、アップデート対応のシステムあり
ただ、過去の無印版に比べれば、良心的なサービスと言えよう。
個人的に最も嬉しかったのがコレ。
レース登録時の画面において、競馬場の直線に坂の有無の確認ができるようになったのです!
パワーがない馬にとって、坂の有無はとても大事なのにもかかわらず、従来の作品では、自身でそれぞれの競馬場の坂の有無を覚えておく必要がありました。
国内はともかく欧州の競馬場の坂の有無まではとても覚えきれるものではありませんでした。
それに伴い、個人的な備忘録として、以下の記事まで作成する始末。
こういった改善点が新シリーズになって、少しでもみられたことが素直に嬉しかったです。
新要素ウマソナと史実調教は面白いが…
ウイニングポスト10の新要素である「ウマソナ」はかなり面白いですね。
体験版において、1973年スタートで遊び、最初の譲渡馬で選んだ馬は、イチフジイサミという馬。
このイチフジイサミのウマソナは以下の特徴を持っています。
「ムラッ気」は、基本的に騎手の乗り替わりはNGで、「剛腕〇」の騎手が合うという特徴を持っています。
イチフジイサミの乗り役には、「剛腕」の特性と「詰めが間甘い」の得意ウマソナを持つ緒方健二(増沢末夫のモデル)騎手を起用した方が良いということがわかります。
過去作においては、騎手起用は自分が好きな騎手を単純に選んでいましたが、本作はこのようなウマソナによって、騎手を起用したほうがレースを勝つのに有利となるようなので、騎手の起用の選択肢が増えそうです。
また、レース後に得られる特性も前作までは4つだったのが8つまで増え、レース後の成長をはっきりとみることができます。
東京競馬場で特別1勝と重賞1勝しただけで、あっさりと「東京巧者」が取れました!
あわせて、愛馬の成長を促すことができる史実調教により、さらに愛馬への成長要素を楽しむことができるようになっています。
史実調教の成功率がウマソナによって左右されるため、ウマソナの重要性がレースだけではないことがわかります。
こういった新しいシステムの取組は、評価できるものですが、やはり1頭の馬にかける時間はかかってしまうと思います。
体験版においては、最大2頭の管理のため、そこまで手間を感じませんでしたが、他頭数管理となるとどうでしょうか。
過去作を遊んでいる僕としては、「ウマソナに史実調教、そして従来のレース選択で管理しきれない!」と断言できます。
本作から世界系統なるものが用意されており、系統確立をより楽しむことができるようなシステムを用意してくれているわけです。
体験版においては、1年限定のプレイのため、世界系統については全く触れることができませんでしたが、この世界系統を始めとする系統確立を楽しむには他頭数管理は必須となるでしょう。
よって、個人的には、数頭の馬をウマソナや史実調教を用いながら強くしてレースに勝つといったスタイルと系統確立を楽しむスタイルは相反すると思うのです。
どちらかを取らないと面倒さが際立って投げだしてしまう作品になるのではないでしょうか。
ただ、あくまで懸念であり、自分のプレイスタイルで楽しめばいいわけで、遊べる幅を広く用意してくれたと解釈するべきで文句を言うべきではないでしょう。
ウマソナに系統確立にと、すべてを取りこぼさないといった完璧主義者のような遊び方だけはやめた方がいいと思います。
まとめ
以上、ウイニングポスト10の体験版を遊んでみての感想でした。
今回の無印版について、ウイニングポスト9の悪夢があったので、正直不安でしたが、体験版で新要素のウマソナをかなり楽しむことができたので、製品版の購入を決めました。
ウイニングポスト10は、新要素であるウマソナや史実調教での手塩にかけた育成要素に加えて、馬のグラフィックによる可愛らしさ、迫力のあるレースシーンのカッコ良さが所有する愛馬への愛着をより高めてくれます。
ゲーム内のところどころに馬の魅力を表現してくれ、より競走馬を身近に感じさせてくれる作品であることは間違いありません。
前作の『ウイニングポスト9 2022』の完成度は高かったですが、競馬に興味を持ち、競馬ゲームを始めてみたいという方には、この『ウイニングポスト10』をお勧めしたいですね。
競走馬への愛着を抱くのは、この『ウイニングポスト10』の方が優れていると体験版を通じて感じました。
正直、販売価格が通常のゲームソフトに比べて高いですけど、1973年から現在までの50年近くの競走馬の競走成績だけでなく、馬の個性を現したウマソナの設定などのデータ量を考えると、安いくらいなのではないか、と思ってしまいます。
競馬の勉強にも最適な教材となるゲームソフトではなかろうか。
競馬の魅力に触れつつ、本ゲームを楽しみましょう!
なお、ゲームを始める前にチェックしておいた方が良いものをまとめてみました。
参考にどうぞ!
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