どうも、たご作(@tagosaku881)です。
デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラは、レンズを交換しながら、様々な写真を撮ることができるのが醍醐味と言えます。
カメラで写真を撮る生活をさらに充実させたいなら、レンズの種類や特徴を知ることがとても大切です。
しかし、カメラ初心者の方は、レンズの種類はとても多く感じるのではないでしょうか?
今回は、どのレンズを選ぶべきなのか分からないという人に向けて、レンズの種類や特徴を紹介していきたいと思います。
自分が撮りたい写真に合ったレンズを見つけるために参考にしてみてください。
焦点距離とF値
カメラのレンズを検討する際に必ず押さえておきたい用語が「焦点距離」と「解放F値(単にF値ともいう)」です。
いきなり専門用語の説明となりますが、この言葉はカメラの基本的知識になりますので覚えておいてください。
レンズをそろえる際に、必ずチェックするべきポイントとなります。
焦点距離とは、〇〇mmと表示されます。
この数字が短いレンズほど広い範囲(画角)を撮影することができます。
逆に焦点距離が長いほど写る範囲が狭くなりますが、遠くのものを近くにアップして写すことができます。
解放F値とは、レンズの明るさとボケを出すのに重要な数字です。
この数字が小さければ小さいほど背景をぼかした撮影をすることができます。
一般的に単焦点レンズと呼ばれるレンズがF値の数字が低く、ボケを活かした写真を撮りやすいレンズとなります。
また、光量の少ない夜などの撮影にも手振れを抑え、活躍してくれるでしょう。
この値が低いほど良いレンズと言えるので、値段も高価になってきます。
単焦点とズームレンズ
カメラのレンズは大きく分けて、2つあります。
「単焦点レンズ」と「ズームレンズ」です。
単焦点レンズとは焦点距離が決まっていて、ズームができませんがF値が低いレンズが多いので、背景等をぼかした写真を撮りやすいというメリットがあります。
一方、ズームレンズと呼ばれるレンズは、焦点距離を変更することができますので、カメラと被写体との距離を保ったまま、ズームで調整することで焦点距離を変更して、様々な画角で撮影することができます。
単焦点レンズ
焦点距離が固定されていて、ズームができない単焦点レンズは、デメリットしかないように感じますが、ズーム機能がない代わりに光の調節能力が他のレンズよりも高く作られているため、優れた描写力を発揮することができます。
よって、ボケを強くして撮影することができ、光量を調節してはっきりした写真が撮れるというメリットがあります。さらに、暗い場所での撮影も他のレンズに比べてはるかに向いており、風景から人物ポートレートまで使えるので、幅広いシーンでの撮影が可能です。
レンズの焦点距離によって異なりますが、概ねF値2.8以下のレンズがいわゆる「明るいレンズ」と呼ばれるもので、使用する際の選択肢の候補としておくべきでしょう。
- ズームができない
- 自分の足で被写体との距離を調整する必要がある
- 背景をぼかした写真を撮影しやすい
- F値2.8以下の開放値の明るいレンズ
ズームレンズ
先ほどの単焦点とは逆に焦点距離を変更できるのがズームレンズです。
自分が撮影したい距離感をズーミングで瞬時にすることができるのが特徴です。
ズームレンズの中には、広角レンズから望遠レンズまでカバーするレンズも出ていますので、単焦点に比べるとフットワークや柔軟性に優れているのがメリットとなります。
特に、広角から望遠まで広い範囲をカバーするズームを「高倍率ズーム」と呼び、一本で幅広い画角で撮れるので非常に便利です。この便利なズームレンズ1本あれば撮影に困ることはないでしょう。
多くのレンズを持ち歩きしたくない人や写真を撮り始めの初心者向けのレンズと言えます。
ただし、単焦点レンズと比較して開放値が大きいため、暗めのレンズとなっており、背景をぼかしにくいといったデメリットがあります。
- ズームで被写体との距離を調整することができる
- F値が大きい(暗いレンズ)ため、背景をぼかした写真を撮りにくい
カメラレンズの種類と特徴
一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラに装着できるレンズにはどのようなものがあるのでしょうか?
カメラのレンズは焦点距離に応じて、大きく分けて、5つ挙げることができます。
単焦点レンズとズームレンズにこの5つが組み合わせた形でレンズは提供されています。
・標準レンズ
・標準レンズ
・望遠レンズ
・広角レンズ
・魚眼レンズ
これらのレンズで撮影する対象によって、使い分けていく必要があります。
それぞれの特徴・個性を把握しておきましょう。
標準レンズ
名前のとおり、標準的な写真を撮るのに向いているレンズです。
目で見たものをそのまま撮って写真にできる基本的なレンズであり、肉眼でみた距離とほぼ同じ程度の範囲で撮影できるため、仕上がりをイメージしやすいことが特徴です。
カメラの本体(ボディ)を購入した際にセットで標準ズームレンズと呼ばれるレンズが付属していることが多いです。
よって、初心者でも使いやすく、最初に購入を検討するべきレンズです。
- 焦点距離50mm前後
- 最も人間の視角に近いため、自然な遠近感の描写が特長
望遠レンズ
望遠レンズは遠くのものを撮影するのに適しています。
被写体から距離があっても近くにあるかのように撮影することができます。
観客席からスポーツ選手を撮る、野鳥などの動物撮影、運動会などの子供の活躍を撮ったりするなど、遠くの被写体を撮るときに活躍するレンズであり、特定の撮影シーンで大きく活躍します。
スポーツ観戦しつつ写真を撮りたい人やお子さんがいる方には、必ず持っておきたいレンズの1つと言えるでしょう。
望遠レンズには、遠くにある被写体が近くにあるかのように引き寄せ、奥行き感のない写真になりやすいという特徴(圧縮効果)があります。
また、ピントが合う範囲が狭くなるため、まろやかな背景ボケを出しやすくなります。
一方で、重量があるレンズが多く、手ブレがしやすいというデメリットもあります。
- 焦点距離85mm以上
- 遠くのものを大きく写すことができる
- 圧縮効果と背景をぼかしやすい
- 焦点距離が大きいレンズほど重く、手ブレしやすい
一般的に望遠レンズには、135~300mmくらいあれば望遠レンズらしい表現を活かした写真を撮ることができると思います。
焦点距離が大きければ大きいほど圧縮効果と背景のボケをより活かした写真を撮ることができます。
広角レンズ
横幅の範囲の広さを活かした広がりある写真を撮ることができるのが、広角レンズの特徴です。
人の視野よりも広い範囲を写すことができるため、眼前に広がる大きな風景をより広大な印象を与える写真となります。
広い場所での撮影に使用することに適していると思いがちですが、狭い場所でも効果を発揮することができるので、活用シーンは意外に多岐にわたります。
例えば、狭い室内で撮影する場合、広角レンズを使うことで奥行きを出すことができ、室内を広々と見せることができるのです。
こうした遠近感を出すことができるのも広角レンズの特徴となります。
このように、遠近感を出すのにも長けているので、ビルの高さをより引き出したい写真を撮りたいと感じた時にも広角レンズを使うことで、より高いビルを見せることができるでしょう。
- 焦点距離35mm以下
- 焦点距離25mm以下を超広角レンズと呼ぶ
- 横幅の広い、広がりのある風景等が撮れる
- 遠近感と奥行きある写真が撮れる
マクロレンズ
マクロレンズは被写体に近づいて撮影することができます。
マクロレンズの特徴は、虫眼鏡のように小さいものを拡大して大きく写して撮れることです。
また、最短撮影距離(ピントの合う距離のこと)が他のレンズより短いので、グッと近づいて撮影することができます。
肉眼では細部まで見られない小さなものを撮影できる点が特徴であり、水滴や虫、花などの観察、撮影に向いています。
「小さなものを大きく写す」ことで身の周りの何気ない風景から驚くような写真を撮ることができます。
マクロレンズの面白さは、日常の景色から思いもよらない世界を発見できるので、1本持っておくと重宝するレンズとなることは間違いありません。
- 小さなものを大きく写すことができる
- 被写体にかなり近づいてもピントが合わせることができる
- 水滴や虫、花などの細部の撮影に効果大
魚眼レンズ
魚眼レンズとは、広角レンズよりもさらに写せる範囲が広がり、約180度の画角で拾う範囲を撮影することができるレンズです。
よって、超広角レンズの一種とも言えます。
どうやら、魚が水中から空を見上げた時に、水の屈折で空がゆがんで見えるというその見え方がレンズの名前の由来らしいです。
約180度という広い範囲を1枚の写真に収めるため、写真の中心から離れるほど歪んでみえ、見ている人にインパクトを与える写真が撮れることが特徴です。
普通のレンズでは撮影することのできない、独特な味のある不思議な世界を目にすることができますよ。
- 約180度もの広い範囲を撮影できる
- 画面の端に向かって大きな歪みのある写真が撮れる
カメラのレンズの選び方
簡単にレンズの紹介をしてきました。
ここまで読んでくださった方には、ある程度のレンズの種類の知識を得られたかと思います。
ただし、レンズの種類を知っても選択肢が増えるだけで、結局どれを選ぶべきか迷うことは少なくありません。
購入するレンズを選ぶ際には、次のポイントを踏まえて考えることが大切です。
・ズームの有無と焦点距離
・撮りたい写真をイメージする
・カメラとの相性
ズームの有無と焦点距離
まずはズーム機能の具合で考え、どれくらいの焦点距離が必要なのかを考えましょう。
目視できる範囲内の撮影がメインなら、ズーム倍率がそれほど長くない標準レンズで問題ありません。
画角の範囲の広さを求めている場合は広角レンズがおすすめです。
また、固定した焦点距離で使用し、明るいレンズを利用したい場合は、標準レンズや望遠レンズ、広角レンズのそれぞれの単焦点レンズを選びましょう。
撮りたい写真をイメージする
また、自身が撮りたい写真に応じたレンズを用意することも大事です。
旅行好きで広大な北海道などの大地を撮影したい場合などは広角レンズは必須でしょう。
花や虫などの生態を大きく撮影したいのであればマクロレンズを用意するべきですし、スポーツや飛行機といった乗り物を撮影したい場合は、望遠レンズが候補となるでしょう。
そして、『PHOTOHITO』をはじめとする写真投稿サイトなどを確認してみましょう。
投稿写真のデータに使用したレンズなどが紹介されていることがありますので、それをチェックしておけば、候補となるレンズを見つけることができるはずです。
カメラとの相性
デジタル一眼レフカメラならどのレンズでも使用できるわけではなく、カメラ本体との相性をチェックしなければなりません。
レンズは、マウントという部分でカメラ本体に接続しており、これが適合しないと装着できません。
マウントの種類はメーカーやカメラによって違います。
同一メーカーでもデジタル一眼レフカメラのレンズをミラーレス一眼カメラ本体に装着できなかったりするので注意が必要です。
キヤノン、ニコン、ソニーでもこれだけのマウントの種類がありますので注意しましょう。
・Canon EFマウント
・Canon EF-Mマウント
・Canon RFマウント
・Nikon Fマウント
・Nikon Zマウント
・SONY Eマウント
・SONY Aマウント
アダプタを使うことでマウントが違っても装着は可能になりますが、性能に影響を及ぼすこともあるため、できるだけアダプタなしで使えるものを選びましょう。
カメラ本体に対応したレンズを選ぶためにマウントは必ずチェックしよう!
まとめ
デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラは、同じ本体でもレンズを変えるだけで撮影できる写真が変わり、楽しみが大幅に増えます。
まずは豊富な種類のレンズの特徴を知り、どれが自分の使い方や目的に合っているかを知ることが大切なのです。
また、自身がどのような写真を撮ってみたいのかというイメージもとても大事です。
しかし、高価になるレンズをいざレンズを購入するとなると、かなり勇気のいる行動となると思われます。
そこで、おすすめしたいのは、まずは、どのような写真が撮れるのかを写真投稿サイトで確認しつつ、実際の撮影に向けてはレンズをレンタルしてみるというのは、いかがでしょうか。
レンズをレンタルし、使用感を実際に確かめ、購入する決断をするという手もあります。
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いずれにしても、自分に最適なレンズを選び、撮影シーンに合ったものを揃えて、充実したカメラライフを送りましょう。
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