どうも、鬼のインドア派のたご作(@tagosaku881)です。
近年、なかなかロボットアクションゲームが発売されていない中で、シリーズ10年ぶりに『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(以下「アーマード・コア6」という。)が発売されました。
結論から言うと、僕が想像したよりも斜め上を行ってしまった作品と言えます。
パーツを組み替えによるオリジナル機体からの縦横無尽に駆ける超高速、爽快なロボットアクションを期待していたところです。
しかし、高速で爽快感は感じられるものの、ボスにおいてはえげつない攻撃と耐久性の高さにより、中々打ち倒せずにやられまくるという、どちらかというと「死にゲー」に近い作品と仕上がっています。
しかも、ロボゲーのため、スピード感があるため操作がとても忙しいです。
オマエ、アクションゲーム上手くないもんな!
何度も心が折れかけたシーンがチラホラと…
僕の個人的な評価はこんな感じかな!
- アーマード・コアシリーズが好きな人
- ロボットやメカ、SFの世界観が好きな人
- 死にゲーに近い高難度アクションを求めている人
間違いなく、人を選ぶゲームと言えます。
僕は3番目の部分にあるとおり、難しすぎて挫折したため、この評価となっています。
以下、『アーマード・コア6』のレビューをしていきます。
ゲーム概要
タイトル | ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON |
対応機種 | PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC |
ジャンル | アクション |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
発売日 | 2023 年8月25日 |
男子であれば、ガンダムやエヴァンゲリオン、その他のロボットアニメ、特撮で登場する巨大ロボットを操縦してみたいと思ったことがあるはずです。
このアーマード・コアシリーズは、武器やパーツを組み合わせながら機体を作り上げ、待ち受ける砲台や敵の攻撃をかわして、敵を次々と打ち破ることを楽しんでいくゲームで、抱いたことのある夢を実現してくれるでしょう。
使いたい武器やバーニアから出る激しい火花を出しつつの高速移動、そして、機体デザインフォルムの美しさを表現するために、試行錯誤を重ねながらパーツを組み合わせていくのが至上の喜びとなるわけです。
そんな幼心をくすぐること間違いなしのロボットアクションゲームが、近年、『ダークソウル』シリーズや『SEKIRO』、『エルデンリング』といった高難度アクションゲームで大ヒットを飛ばし、ソウルライク、死にゲーの名を世に知らしめたフロム・ソフトウェアから発売されたわけです!
そのフロム・ソフトウェアが送り出したアーマード・コアシリーズにおいて、10年ぶりの登場です。
フロムは、ソウルシリーズで有名だな!
ソウルシリーズがヒットする前は、アーマード・コアで有名だったんだぞ!
随所にソウルライクシリーズで培ったシステムがこの『アーマード・コア6』に組み込まれています。
回復アイテムである『ダークソウル』のエスト瓶ともいえる「リペアキッド」、『SEKIRO』で言う体幹システムと同様の「スタッガーシステム」という名称で取り入れられていることからもわかります。
アーマード・コア6の基本的な流れ
ガンダムのようなロボットであるアーマード・コアを操作し、与えられたミッションをこなし、クリア報酬を貰うといった流れとなります。
オープンワールドではなく、ステージ選択制となっています。
各ミッションにおいて、プレイヤーが単独行動をすることが多いです。
個人的には、PS2の『ガンダム戦記』みたいの味方の僚機を引き連れて、チームプレイをしたいところでしたが…
ミッションを受ける
↓
敵の殲滅、基地の破壊、ボスの撃破など与えられたミッションをこなす
↓
お金やパーツをゲットする
↓
装備品を強化する
↓
次のミッションへ
画像にすると以下の流れで進んでいく。
これをひたすら繰り返し、ストーリーを進めていくといった形です。
ミッションをクリアするごとにお金が得られるので、パーツショップで更なる強いパーツを得て組み込んで最強の機体を作り上げていこう!
機体の組立て、デザインなどの自由な構築
アーマード・コアシリーズの最大の特徴が、カスタマイズの自由性の高さです。
パーツショップやミッションで得た装備品を自分の機体に組み込ませ、オリジナルの機体を作り上げることができるのが本作最大の魅力と言えよう。
豊富な武器とそれに伴うアクションが用意されています。
実弾系、爆発系、ビーム系、ビームサーベル的な近距離系などのミッションの相手にあった兵装または自分のプレイスタイルに合った兵装を見つけ、選んでいくことになります。
この兵装を整えることを「アーマード・コア」シリーズではアセンブルと言います。
脚部は、機体の性能を大きく変わるのでしっかりと選んでおくとよいでしょう。
この辺りの機体の特徴は、「TRAINING」と称するチュートリアルでもしっかり説明してくれるので、各特徴をしっかり把握しておくとよいでしょう。
しかも、この「TRAINING」と称するチュートリアルでは、クリア報酬として、お金と新たなパーツをゲットすることができるので、受けておくメリットがめちゃくちゃ高いのです!
「TRAINING」は機体の特徴、操作感の把握に加えて、お金とパーツを得ることができるので受けるべし!
機体のカスタマイズは、後述する超高難度アクションゲームで説明する通り、ボスで詰まったときは、必ず見直さざるを得なくなるので、いろいろ試しておくとよいでしょう。
自分のプレイスタイルやボスとの相性が合わなければ、パーツを売ることをおススメします。
パーツは買い値と同じ値段で売ることができるので、ドンドン新しいパーツを試してみよう!
新たなパーツを購入し、組み合わせた後で、「AC TEST」でどういう動きをするかを確認しておきましょう。
組み立てた機体の動きや新たな武器の効果を試しておくことで、実戦で役に立つはずです。
上述の通り、合わないパーツであれば、即売却すれば、元値で返ってくるので、そのお金を使って他のパーツや武器をドンドン試していくとよいと思います。
そして、ある程度、性能に満足出来たら、機体デザインにもこだわりたいところ。
こういうゲームにおいて、機体の見た目は重要だよね!
こだわりだしたら時間が足りない印象だぞ!
パーツの組み換えだけでなく、各パーツの色もかなり細かく設定できます。
加えて、光沢具合とか、ウェザリングといった汚れ具合の調整、そして、デカールの作成までもできてしまいます。
ガンプラなどのプラモデル製作が好きな人にとっても、たまらない仕様と言えるでしょう。
超高難度アクションゲーム
このゲーム、めちゃくちゃ難しいです。
ミッション中の道中はそこまで難しくありませんが、ボス戦は難易度が急激に上がります!
最初のチュートリアルのボス「ヘリコプター」をチュートリアルのボスだからと言って、侮るべからず。
いきなりやられまくることになります。
自分は4回ほどやられた。
ミッションの途中のチェックポイントを通過していれば、ゲームオーバーになってもそこからリスタートできるので安心してください。
しかも、リスタート時には、HP全快(本ゲームではAP)、弾薬MAX、リペア回数MAX(回復アイテム)、さらにアセンブリの変更もでき、武器等の組み合わせの変更もできるという優しい設計となっています。
ただし、パーツ購入はできない。
パーツ購入する場合は、ミッションの最初からスタートする必要あり
2日間くらいかけて、やっと倒したときにはクタクタでした…
そんな優しい設定にもかかわらず、チャプター1最後のボス「バルテウス」では、3時間くらいかけてやっと倒せたということから、コントローラーを投げ捨てようと思ったくらい絶望感に苛まれることになっていました。
僕はフロムのソウル系シリーズをまったく遊んだことがありません。
コーエーの死にゲーである『仁王』シリーズ、『Wo Long Fallen Dynasty』といった遊んだことがありますが、この『アーマード・コア6』の方が難しかったと断言できます。
ゲーム人生の中で最も苦戦したボスと言っても過言ではない!
ソウルシリーズや上記のコーエーの死にゲーと異なり、本作は撃破した敵から経験値を得てレベルアップの概念がありません。
例えば、敵の圧倒的な火力に耐えるため、HPを高めたい場合は、スピードを殺して、装甲の厚いパーツを探して装着させるなどしていく必要が生じます。
また、シャアが言う「当たらなければどうということはない」をコンセプトにするのであれば、装甲を薄くし、脚部を逆関節にするなどで機動性を高めるなどの工夫を凝らす必要があります。
いずれにしても、強敵として立ちはだかるボスを倒すには、プレイスキルを高めるとともに用意された武器やパーツを駆使して、強敵のボスへの最適解を導き出したアセンブルを組み立てる必要があるわけです。
敵ボスの機体相性を考えてのアセンブルを組もう!
良い点・悪い点
個人的な良い点と悪い点をまとめました。
ロボゲーとしては、かなり楽しめますが、アクションが高難度過ぎて、僕には少し合わなかったな、というのが感想となります。
良い点
- オリジナル機体作成のアセンブルが楽しい
- ロボットアクションの爽快感
オリジナル機体作成のアセンブルが楽しい
地上、空中といった縦横無尽に飛び回る巨大ロボットを自分好みで組み立てることができるという点にワクワク感がそそられることでしょう。
パーツも多いので、機体構成に悩むくらいです。
これは、この『アーマード・コア6』において、個人的には超面白い要素の一つでした。
武器は、右手、左手、右肩、左肩に4つの武装の換装が可能。
それぞれ装備した武器によってアクションが大きく変化するものとなるので、自分にとっての使いやすい武装で組んだり、このボスではこの武器を使うといった形で組んでいきましょう!
機体パーツは、頭、動体(コア)、右腕、左腕、脚部、ブースタ、ジェネレータ、FCSからなり、これらの組み合わせて機体を組み上げていく。
ミッションやボス攻略に向けて、スピードを重視するのか、耐久を重視するのか、武器はビーム系か実弾系かなどの、機体の最大限の能力が活かせるよう模索の過程を楽しませてくれるようになっており、自由なアセンブルを通じて高い戦略性を求めていくことができます。
ただ、パラメータがいろいろあり過ぎて、超悩みますけどね!
ちなみに、機体の特徴や見た目が大きく変わるのが脚部の選択です。
脚部 | 画像 | 特徴 |
---|---|---|
2脚 | オーソドックスなタイプ | |
逆関節 | ジャンプ性能が高いが装甲面に劣る | |
4脚 | 重火器を多く装着でき、ホバリングも可能だが、EN消費が激しい | |
タンク |
重火器を多く装着でき、装甲面も高いがスピードが劣る。ガンタンクみたいな感じ |
また、機体や武装の色を細かく設定することができるので、パーソナルカラーをイメージした隊長機を作るのも面白いでしょう。
例えば、ガンダムの例を挙げれば、「赤い彗星のシャア」のようなシャアザクをイメージするなど。妄想するだけでキリがないくらいです。
これに加えて、オリジナルデカールも作り、フォトモードでドッグに格納されている自分の愛機をフォトモードで撮影するといった楽しみもできますよ!
こういった出撃前に鎮座する愛機を眺めなら、戦場への想いを馳せるのも良いでしょう。
ロボットアクションの爽快感
上述のアセンブルができたら、いよいよ出撃だ!
ミッションに入る際など、ロードを挟みますが、ほとんど気にならないくらいの長さなので、スムーズに遊ぶことができる点も爽快感が得られる点と言えます。
カタパルトからの出撃シーンなどロボット好きであればカッコイイ演出などたくさんあります。
銃撃やロケット弾など合計で4つの武装があること、アサルトバーストでの超高速移動、クイックバーストによる敵からの攻撃回避とその場でやれることが多いので、プレイヤーのコントローラーが忙しくなることは間違いないでしょう。
こうした操作は、実際にロボットのパイロットになった気分を間違いなく感じさせてくれるはずです。
これらの操作から、自分が組み立てた重そうな鉄のような機体がバーニアによる超高速運動で敵からのミサイルをかわし、自機から繰り出す銃弾、ロケット弾、レーザービームなどを打ち込み、多くの敵を爆散させるたきには、「超気持ちいい!」と感じるに違いありません。
機体に装着した4つの武器を同時に叩き込むことができたときの爽快感を是非とも感じてほしいと思っています。
ボスを除けば、とにかくいろんな動作をして、敵を撃滅させまくる「オレ、強えぇ感」を出しまくれるのもゲームでストレス発散になっていいな、と感じてます。
だけど、ボスなどの強敵相手からは絶望を与えられますけど・・・
悪い点
- ボスが強すぎる
- 登場人物等がよくわからない演出
ボスが強すぎる
僕自身が、本作において死にゲーを全く求めていませんでした。
いろんな兵装を試して、ガシガシと拠点などを攻略し、サクサクとゲームを進めていきたかったところですが、この強すぎるボスはちょっとゲームテンポを悪くさせてしまっていることは否めないと感じました。
強敵ボスの攻略に数時間要され、倒すことに頭がいっぱいとなってしまった結果、ストーリーを完全に忘れてしまっているわけです。
この難易度で楽しんでいるプレイヤーもいるとは思うので、アクションゲーム初心者に向けての易しめの難易度設定があってもいいのではないか、と思いました。
また、自由にお気に入りのアセンブルを組み立てて、相手を破壊することができるというのが本作の最大の魅力と思っていますが、強すぎるボスの攻略するためにパーツが限定され、自由なカスタマイズが制約されてしまうのがとても残念でした。
そもそもボスの強さとミッション途中の敵の強さの乖離がアンバランス過ぎです。
ボスはめちゃくちゃ強いのに、途上に現れる敵は、天と地ほどの弱さです。
アップデートパッチVer.1.02でボスの弱体化がされたとのこと。
登場人物等がよくわからない演出
本作は、いろいろな企業や組織が登場します。
さらに、プレイヤーに対して、いろいろな人からの交信を受けるわけですが、すべてが「Sound Only」といった音声とテキストのみのため、イマイチ、誰が誰なのかがよくわかりません。
世紀末のような重厚感のあるハードボイルド感がある世界観の演出感を出しているのでしょうが、ストーリーが頭に入りにくい感じがしました。
ただし、Youtubeなどのレビュー、感想などを観ると、ストーリーも高評価が多い印象です。
単に僕の想像力、そして、上述のボス攻略に頭がいっぱいでストーリーを完全に忘却しているということが問題なのかもしれませんけど。
そういった意味でも、少し易しめの設定ができるようにしてほしかったと思わざるを得ません。
まとめ
以上が『アーマード・コア6』をレビューとなります。
爽快なロボットアクションゲームと思ったら、ボスがあまりにも強すぎて、挫折を味わうくらいの歯ごたえのあるゲームであると感じました。
また、プレイヤー及び相手も高速で動くため、コントローラーがせわしくなることは間違いないでしょう。
よって、アクションゲームが得意でない人は、避けた方がいいと思います。
当ブログの評価が低いのはコレが原因だぞ!
反面、戦術性を高めたオリジナル機体を作り上げて、プレイスキルを高め、高難度の相手を倒したいというアクションゲームが好きな方にはおススメできるゲームとなっています。
- アーマード・コアシリーズが好きな人
- ロボットやメカ、SFの世界観が好きな人
- 死にゲーに近い高難度アクションを求めている人
ゲームおすすめ度:
もうちょっと難易度が下がっていれば、ストーリーを十分楽しめたと思っているだけに、個人的には難易度調整のアップデートが来てほしいと願っています。
アップデートパッチVer.1.02によりボスが弱体化されているとのこと。
ただ、オリジナル機体を作って、戦場を縦横無尽に駆るのはとても気持ちいいのは間違いないので、それだけでも体感できた点は良かったと思っています。
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