ウイニングポストシリーズを遊んでいると、ゲーム内の年末処理に秘書から「〇〇系が確立しました」という報告があります。
これを「系統確立」と呼びますが、果たしてどのような意味があるのでしょう
ウイニングポストシリーズをプレイするにあたって、積極的に系統確立した方が、競走馬生産における爆発力を高めることができるので、強い馬を生産しやすいというメリットがあります。
今回は、この系統確立について、説明していきたいと思います。
系統確立とは
系統確立とは、詳しい条件は後で触れますが、おおざっぱに言うと、1頭の種牡馬がたくさんの子や孫世代に活躍する馬をたくさん残すことで成立します。
『ウイニングポスト9』シリーズでは、以下の金と銀の馬のマークで示されます。
名称 |
成立条件 |
|
---|---|---|
大種牡馬因子 |
親系統を確立すること |
|
名種牡馬因子 | 子系統を確立すること |
まず、種牡馬の子孫が活躍することで、子系統が確立します。
上の例であれば、ニジンスキー系の銀色マークの馬の印(名種牡馬因子)です。
さらに実績を高めると、親系統が確立します。
上の例であれば、ノーザンダンサー系などの金色マークの馬の印(大種牡馬因子)です。
系統確立するメリット
系統確立するメリットは、競走馬を生産にあたり、種付け時の配合における爆発力を高めることができるという点です。
つまり、強い競走馬を生産しやすくなるということが言えます。
系統確立することで、以下の配合理論の成立を狙うことができるので、積極的に行っていきたいところです。
活力源化種牡馬因子
父と母の先祖それぞれに大種牡馬因子または名種牡馬因子があるときに成立する理論です。
この理論は、血統表にできるだけ多くの大種牡馬因子または名種牡馬因子を盛り込むことが前提なので、系統の確立をたくさんしておいた方がより爆発力を上げることができることになります。
母父〇
母父に大種牡馬因子または名種牡馬因子を持っていることが前提条件なので、系統確立しておくと成立しやすくなります。
血脈活性化配合
3代前の先祖馬の親系統6種類以上で成立するので、親系統をたくさん確立させた方が血脈活性化配合を成立させやすくなります。
ゲームを進行するにつれて、親系統が滅亡しがちなので、滅亡寸前の親系統を確保するなり、積極的に新しい親系統を確立するなどテコ入れしていかないと、この配合理論が成立しにくくなります。
親系統ラインブリード
親系統ラインブリードは、同じ親系統の中に子系統がたくさんあるほど爆発力を得ることができます。
よって、同じ親系統の中で多くの子系統をたくさん成立させた方が爆発力を稼ぎやすくなります。
配合理論で得られる爆発力等の確認は過去の記事にてご確認ください。
↓ ↓ ↓ ↓
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系統確立の条件
『子系統』と『親系統』がある2つの系統確立は、子系統の確立を経たうえで、親系統へと確立していきます。
それぞれの成立条件について、説明します。
子系統の確立条件
子系統確立させるには、以下の条件を満たす必要があります。
- 対象種牡馬が現役であること
- 後継種牡馬が現役かつ4頭以上であること
- 対象種牡馬の所属地域で血統支配率が5%以上か、全世界で2%以上あること。
種牡馬自身と子・孫の種付料をはじめ、種牡馬の血を引く現役馬や繁殖牝馬の頭数などから導いた数字のこと。
つまり、確立したい種牡馬の子孫をたくさん活躍させれば、系統確立できるということ。
米国と欧州は日本に比べ、種牡馬の全体頭数が少ないため、血統支配率を上げやすい事も覚えておきましょう。
親系統の確立条件
子系統から親系統へ昇格するには3つの方法があります。
以下のいずれかの条件を達成することで親系統が確立します。
- 対象系統の血統支配率が全世界で10%以上、もしくは所属地域で12%以上であること
- 対象系統の下に、3代に渡って系統確立していること
- 対象系統の下に、2種類の子系統が確立していること
親系統の確立は、対象系統の種牡馬が引退していても確立できます。
なお、親系統確立を目指すには、2番目を実践しておくことおすすめします。
確立方法
ポイントとしては、系統確立を狙うのであれば、他の種牡馬に浮気をしないことです。
あれもこれもといくつも系統確立させたいと思って、いろいろな種牡馬を使うと、血統支配率がバラけてしまうので、系統確立することができなくなります。
とにかく「質より量」の物量作戦で、自牧場にいる繁殖牝馬すべてに種付けするくらいの勢いで自家生産馬をたくさん生産しましょう。
史実馬を活躍させる
産駒に史実馬がいる種牡馬は、この史実馬を活躍させましょう。
例えば、ブライアンズタイム系を確立させるには、史実馬のナリタブライアン、マヤノトップガン、サニーブライアンなどを活躍させましょう。
一方、オグリキャップを例にすると、活躍した史実馬がいないので、オグリキャップ系を確立するには、自家生産馬を活躍させなければなりません。
これでわかる通り、優秀な史実馬がいる場合は系統確立しやすいということがわかると思います。
史実実績以上の活躍をさせること
さて、ブライアンズタイム系を確立する例に戻ります。
サニーブライアンの例を挙げると、同年代にはサイレンススズカなどがいます。
悲運の馬だけあって、サイレンススズカの血統を残したいと思うプレイヤーは多いと思います。
しかし、ブライアンズタイム系の確立を目指すのであれば、サイレンススズカよりもサニーブライアンにGⅠをたくさん勝たせるようにするべきです。
そうすることで、ブライアンズタイムの種付料が上がるだけでなく、サニーブライアンが引退し種牡馬になったときに高い種付料が設定され、ブライアンズタイム系の血統支配率が一層高まることになります。
このことは系統確立に向けたかなりの支援となります。
一方、サイレンススズカを活躍させることで、ブライアンズタイム系の現役競走馬の活躍の場が縮小し、サンデーサイレンス系の血統支配率がより伸びることにつながるため、ブライアンズタイム系の確立に邪魔になってきます。
つまり、系統確立したい対象種牡馬の史実産駒を実績以上に勝たせ、確立に関係ない馬は極力活躍させないようにすることが系統確立の近道となるのです。
また、微妙な史実馬しかいない場合は、エディット機能を使ってあらかじめ強化させてからゲームをプレイしてみてはどうでしょうか。
活躍させまくれば、血統支配率を高めることができます。
早逝する史実馬は必ず所有すること
早逝する史実馬も所有しましょう。
ナリタブライアンがその例に当たります。
ナリタブライアンは、プレイヤーが所有せずとも史実同様3冠馬となり、ブライアンズタイムの評価を上げてくれるでしょう。
2世代残して急逝するナリタブライアンですが、本ゲームでも同様です(ゲームの表記上は種牡馬引退)。
そうすると、ナリタブライアンが種牡馬を引退することで、ブライアンズタイム系に与える血統支配率の影響がゼロになってしまいます。
『ウイニングポスト9』シリーズでは、プレイヤーが所有してれば、延命させることができ27歳まで種牡馬として活躍させることができます(途中、プレイヤーの手から離れると、数年後に引退する)。
つまり、系統確立を目指す対象となる種牡馬で短命であったり、史実産駒がいない種牡馬はできるだけ所有し続けてください。
あと、シンジケートもダメです。
プレイヤーの手から離れているのとほぼ同じで数年後、引退する可能性があります。
自家生産馬の活躍
史実馬が少なかったり、史実馬がいない場合は、自家生産馬にも貢献してもらう必要があります。
そのためにも、自牧場の繁殖牝馬にすべて系統確立したい種牡馬と配合するくらい徹底するのもアリです。
系統確立を目指す馬以外が活躍すると、相対的に系統確立を目指す種牡馬の血統支配率が下がってしまうので、その分、系統確立する時期が遅くなってしまいます。
よって、単調でつまらないかもしれませんが系統確立を目指す種牡馬と配合させ続けましょう。
ただし、系統確立を目指す馬は、2頭くらいであれば、並行することも可能だとは思います。
優秀な史実種牡馬となる馬は早く現役引退させる
史実で活躍した種牡馬は、ゲームでも当然、子や孫の史実馬を誕生させ活躍します。
例えば、キングマンボはプレイヤーが種牡馬として所有すれば、ほぼ系統確立します。
こういう史実で実績のある種牡馬は現役を長く続けるよりも、未出走で引退させてもいいくらいです。
末出走でも史実種牡馬となる馬は、100万円で必ず種牡馬入りします。
これを利用することで、早期に活躍馬を生産でき、系統確立する時期を早めることができるとともに、「お笑い配合」や「お似合い配合」を活用することが可能となります。
ただし、このやり方は自家生産馬には通用しません。
種牡馬になれないケースがあるからです。
乗馬となってゲームから去ってしまうことになるでしょう。
どのような馬を系統確立させればいいのか
基本的には、どのような馬を系統確立させていくべきなのでしょうか。
基本的には、プレイヤーの好きな馬を確立していけばよいです。
しかし、ゲームを進行するにつれて、子孫は自家生産馬を含めて架空馬が多く登場してきます。
そのような中で、以下の点に着目すると生産面で有利な状況(爆発力が稼げる)を生み出すことができるでしょう。
能力因子持ちの馬
能力因子を持つ種牡馬が系統確立すれば、その娘が繁殖牝馬になったときに、配合理論「母父〇」が成立します。
能力因子1つにつき「爆発力+2」が加算されるため、能力因子2つ持ちは「爆発力+4」が加算されます。
ちなみに爆発力増加の対象になる能力因子はスピード、スタミナ、パワー、瞬発力、勝負根性、柔軟性の6種類です。
早熟、晩成、気性難の因子は爆発力増加の対象にならないので注意してください。
2代前の親系統がすべて異なる
初心者でもわかりやすい配合理論「血脈活性配合」の8本を狙うために、種牡馬の2代前の祖父母4つの親系統が異なっている馬を系統確立の対象とすることをおすすめします。
当然、相手となる繁殖牝馬も同じく、祖父母の系統がすべて異なる馬を対象とするべきです。
系統確立した種牡馬の娘であれば、上述の「母父〇」を活かしたうえで、相手次第で「血脈活性配合(8本型)」の成立が見込めるので、先を見据えた配合が可能となります。
〆の種牡馬から考える
〆の種牡馬を決めているのであれば、その血統表から系統確立させる馬を決めてよいでしょう。
例えば、オルフェーヴルを〆にする場合は、オルフェーヴルの血統表に着目します。
サンデーサイレンス系は、放っておいても系統確立しますが、ノーザンテースト系、メジロマックイーン系を確立させれば、配合理論「活力源化種牡馬因子」によって、さらに爆発力を稼ぐことができます。
メジロマックイーン系を確立するには、プレイヤーが大量にマック産駒を誕生させ、活躍させる必要があるでしょう。
そして、オルフェーヴルの相手となる繁殖牝馬の父(母父〇)を系統確立させることも大事になります。
相手の繁殖牝馬の2代前、3代前、4代前の種牡馬に親系統または子系統確立をし、大種牡馬因子または名種牡馬因子を得ておくと、より爆発力を稼ぐことができます。
このように長期的に計画を立てながらプレイする方法も本ゲームにはあるのです。
まとめ
系統確立の方法についてまとめてみました。
『ウイニングポスト』シリーズの醍醐味といっても過言ではない系統確立は、達成することができれば、競走馬の生産に大きな恩恵を受けることができるとともに、なんといってもブラッドスポーツとしての達成感を感じることができるでしょう。
系統確立に向けて、種牡馬・繁殖牝馬の血統構成に着目しながらゲームをプレイすることになるので、より遊びに深みが出ることでしょう。
ただし、同じ種牡馬を配合に選ぶなど単調作業になりがちですので、飽きっぽくなるかもしれません。
自分に合ったプレイスタイルで楽しみましょう。
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