どうも、鬼のインドア派のたご作(@tagosaku881)です。
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』とは、ATLUSから2016年に発売された超人気JRPG『ペルソナ5』の完全版である。
ペルソナ5はずいぶんとハマってたよな、オマエ
うん。
この作品からペルソナシリーズの大ファンになったんだ!
他のペルソナシリーズは以下の通り、レビューしているので参考にしてくれると感無量!
ということで、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』を遊んでみて、いろいろと従来のRPGと異なることから新鮮さを大きく感じだゲームだった。
個人的にこの『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』をもってして、日本3大RPG(ドラクエとFFと並ぶという意味)の一つと言っても過言ではないくらいの神作品に入り込んできたと言っても過言ではない、と感じた。
本作を初めてプレイした人は必ず、こう思うはず。
なんて、ハイセンスでオシャレでカッコイイゲームなんだ!
ということで、評価は以下の通り、満点である。
ペルソナ5を未プレイの人や新たなRPGを遊んでみたいと感じている人は、ぜひ手に取ってみてください!
絶対に、後悔はしないので。
それでは、ここからプレイした感想等をレビューしていくぞ。
ゲーム概要
タイトル | ペルソナ5 ザ・ロイヤル |
対応機種 | PS5、Nintendo Switch、Steam、Windows、Xbox SeriesX|S、Xbox One |
ジャンル | RPG |
発売日 | 2022年10月21日(金) |
希望小売価格 | 7,687円(税込) |
持っている機種で遊びやすいのがいいね!
ストーリーと特徴
濡れ衣を着せられ前科者となってしまった男子高校生が東京の学校に転入したところから物語は始まる。
主人公は歪んだ人の欲望が生み出した「パレス」の世界に侵入することができる能力を持ち、歪んだ人のパレスにあるオタカラを奪うことで持ち主を改心させることができるということを知る。
同級生などの仲間たちとともに、「心の怪盗団」を結成し、世の中の悪人たちの「パレス」のオタカラを奪うことで、「世直し」を次から次へと行っていく。
彼らが行う「世直し」の結末は如何に?
ペルソナシリーズの特徴である学校生活とその裏の世界の行動という両面の二重生活を送るというコンセプトが本作にも引き継がれている。
今作の裏の世界の活動は、宝を盗む怪盗団というようになっている。
他のRPGにはあまり見られない、カレンダー形式で日程を進めることで物語が進行していくのが特徴。
毎日の日常パートの過ごし方によって、異世界にあるダンジョン(今作では「パレス」と呼称)攻略を有利に進めることができるようになる。
昼は学生生活、放課後は「怪盗団」としての活動が基本的な流れ
「ペルソナ」とは異世界で使う主人公たちの能力だ。
主人公たちの仲間は、ペルソナという伝承の神や邪神がモチーフとして現れる”もう一人の自分が具現化した存在”を操って、敵(本ゲーム上では「シャドウ」という表現)を倒していく。
仲間たちは固有の1体のペルソナだけしか使えないが、主人公だけは倒した敵を自身のペルソナとして使用できるとともに、複数のペルソナを使うことができる能力を持つ。
この複数のペルソナを主人公が使えるというところで、仲間パーティーに不足する能力を補うことができるので、底上げを図ることができるというわけ。
日常パート
ごく一般的な高校生として普通に学校に通う。
満員電車での通学や授業中の風景や、校舎内の様子といった学校生活が描かれている。
「ペルソナ5」では、東京都内が舞台となっているため、都内の地名がチラホラと見ることができる。
(一部の駅名や路線名は現実に模した仮名となっているところもある)
放課後の「心の怪盗団」の活動は、パレス(要は「ダンジョン」)の攻略を毎日行う必要はない。
目標となる場所へ到達できれば、次のストーリーが進むまでは無理に行く必要はない。
仲間との交流や勉強、バイトなど一般的な高校生が送る日常を通じて、パレス攻略に有利となるスキルのゲットや能力アップを図ることができるようになっている仕組みとなっているため、これらを日々着実にこなすことがとても大事になる。
パレスで敵を倒しまくって、プレイヤーレベルを上げるよりも、日常パートを通じて成長できる後述する人間パラメータやコープレベルを上げるための活動のほうが後々、有利となってくる。
特に仲間と深く交流し、コープランクのレベルを上げることでバトルに有利なスキルを得ることができるので、積極的に彼らとの友好度を上げていきたいところ。
そのほか、花火大会や期末試験、修学旅行といった季節に合ったイベントや学校行事などもあり、友情や恋愛、進路といった高校生にとって身近なテーマにも触れることができる。
「心の怪盗団」パート
「心の怪盗団」が世直しに必要と判断された対象(ゲーム内では「腐った大人」と表現されることが多い)となった人物の「パレス」に侵入する。
「腐った大人」たちの悪行に苦しんでいる友人などを助けるため、こいつらのを改心させていくといった感じで物語が進んでいく。
- 変態体罰教師
- 倒錯画家
- ブラック企業の社長
- 悪徳政治家
〇月〇日までに対象となる「腐った大人たち」を改心させるといった期限が設定されており、その期限までにパレスの中にあるオタカラを奪い改心させることができなければ、ゲームオーバーとなる。
パレスの最深部にあるボスが持つオタカラを奪うため、シンボルエンカウントが採用された道中の敵(シャドウ)を倒しながら目指し、ボスを倒すといった一般的なRPGのダンジョンと同じやり口だ。
怪盗という立場からシャドウに見つからないように行動し、道中の進行を妨げる仕掛けを解決するための謎解きや推理などを駆使して攻略するなど、随所に怪盗と思わせる行動がちりばめられており、アクロバティックな演出を結構、見ることができる。
各パレスでの謎解き要素などギミックが細かく作り込まれているため、1つのパレスを攻略するのに結構な時間と労力を要することになるため、やり応えは十分だ。
パレス内のシャドウを倒し、主人公たちのレベルを上げることだけでなく、日常パートでの過ごし方によって得ることができるスキルをうまく活用することがパレスの攻略の肝となることが他のRPGのない特徴と面白さになっている。
日常パートでの過ごし方を疎かにしないことが大事!
戦闘システム
ドラゴンクエストシリーズ同様のJRPGの特徴であるターン制コマンドバトルが採用されている。
一部の敵を除いて、敵には弱点属性が決められています。
(炎に弱い、雷に強いなど)
この敵の弱点であるペルソナのスキルで敵にダメージを与えることで、敵はダウンして行動が取れなくなる。
その間、強制的に追撃という形で自分たちのターンにする「1MORE」が発動し、もう一度攻撃ターンを得ることができるのだ。
ここで他の仲間に攻撃ターンを与える「バトンタッチ」をすると、攻撃力と回復力がアップした状態となって、再び攻撃を与えることができる。
この「1more」と「バトンタッチ」を敵の弱点を突きつづけることで、何度も「発動させることができるため、再び狙っていく流れが最高に気持ちいい!
つまり、永遠に俺のターンを実現!
さらに、全ての敵に対して、弱点などの攻撃を与え、ダウン取ると、シャドウと交渉ができる。
交渉がうまくいけば主人公のペルソナとして、次回以降の戦闘で使うことも可能となる。
交渉に失敗したり、交渉をしないで敵を倒すという選択もできる。
その時は「総攻撃」タイムで大ダメージを与えることができるので、敵を倒そう!。
この「総攻撃」の演出がカッコよく、爽快感に満ちあふれているため、ザコ敵のバトルが本当に飽きない!
こんな感じで単調になりがちなターン制コマンドバトルにスピーディさと演出のカッコよさで、アクションゲームをプレイしているような錯覚を与えさせ、プレイヤーを飽きさせない仕組みは、本当に素晴らしいシステムだと思う。
育成要素
本作は、主人公や仲間たちのレベル上げだけが育成ではありません。
本作での育成要素は、レベル以外には以下のものが挙げられます。
- 主人公自身の人間パラメータ
- ペルソナの生成と育成
- コープランク
人間パラメータ
まずは、主人公の「人間パラメータ」です。
これはこの後で紹介する「コープ」でも重要となるパラメーターで、知識、度胸、器用さ、優しさ、魅力の5つからなり、レベル5まで上げることができます。
日ごろからの主人公の行動により、パラメータが上昇します。
例えば、花屋でバイトしたり、自宅にある観葉植物に栄養剤を与えるなどの行動で「優しさ」、道具を作ったりすることで「器用さ」などがアップしたりします。
後述する「コープランク」や恋人を作るのに必要となるパラメータが定められているため、放課後終わりに帰って寝るだけという生活はしないようにしましょう。
バイトをしたり、本を読んだり、映画を見たり、友人と遊んだりすることで人間パラメータが磨かれ、後述の「コープランク」という人間関係の構築に影響されるます。
「ボーッとしてゴロゴロした日常を送るのではなく、いろいろなことにトライして、人間関係と自分磨きをしっかりしろよ!」と、ペルソナ5は若者に対して、ゲームを通して訴えているのではないか、とオジサンである僕は本ゲームで感じました。
学生時代ゴロゴロした結果が今のしようもないオマエの姿だもんな!
うるさいよ!
ペルソナの生成と育成
「ペルソナの生成」は、主人公の特性である敵をペルソナ化し、そのペルソナの能力を自在に扱うことができるわけだが、他のペルソナと合体させたりすることでより強力なペルソナを生み出すことができます。
「ベルベットルーム」という一見不気味な刑務所のようなところで、ペルソナをギロチンや絞首刑といった物騒な処刑方法を用いて、2体以上のペルソナを合体させて新たなペルソナを生みだします。
また、1体のペルソナから強力な武器を作り出すことができます。
複数体のペルソナを処刑し、生み出したペルソナは、処刑されたペルソナから特技を引き継ぐことができます。
決められた8つの枠の中で、特技を継承することになるので、どれを選ぶかはプレイヤー次第。
回復や攻撃に特化型にしてもいいし、パーティー戦力で誰も持っていない特技を引き継ぐなど場面に応じたペルソナを作ってもいいでしょう。
ペルソナは戦闘の戦術面に大きく影響を与える要素の一つなので、このペルソナの生成・育成はかなり大事な要素の一つなので、ペルソナをゲットしたら積極的に処刑という合体をして、新しいペルソナを生成することをおススメします。
なお、ペルソナには23種類のアルカナ(愚者・魔術師・女教皇・女帝・皇帝・法王・恋愛・戦車・正義・隠者・運命・剛毅・刑死者・死神・節制・悪魔・塔・星・月・太陽・審判・信念・顧問官)が設定されており、後述のコープランクの状況によって、合体時におけるペルソナの能力の上昇値が変わります。
コープランク
最後の「コープ」とは、主人公の周囲にいる人たちの友好度のことです。
日常パートで彼らと付き合い、評価を高めることでコープランクをアップさせることができます。
怪盗団の仲間に加えて、そのほかのサブキャラクターも対象となっており、先ほどのペルソナ同様、アルカナが設定されています。
ペルソナの合体時に生み出さるペルソナの能力の上昇値は、コープランクが高ければ高いほど能力がアップするので積極的にコープランクを上げていくべきです。
また、コープランクに応じた「コープアビリティー」を得ることができます。
「コープアビリティー」は、敵との戦闘などに大きく有利になるスキルを得ることができるので、こちらも積極的に上げていきたいところです。
しかし、キャラクターによっては、先述の「人間パラメーター」が不足していると、コープレベルの進行が止まるキャラが存在します。
よって、「コープランク」だけでなく、「人間パラメーター」も並行して上げていきたいところ。
なお、このすべての「コープ」対象者の女性は、恋人の対象ともなるため、恋愛面でも伸ばしていくの醍醐味となっています。
リマスター版の進化は?
では、何がリマスターされたが気になるところです。
特にリマスター前の『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』を所有していたり、既プレイ者にとってはどこが変化したかは大きく気になるところでしょう。
また、僕のように無印版『ペルソナ5』を遊びつつ、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』を見送った人も無印版との進化した点を知りたいはずです。
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』既プレイ者は購入する必要なし
『ペルソナ5』のみの既プレイ者は購入の余地あり
ペルソナ5シリーズを未プレイ者はリマスター版を購入するべし
本作品を購入して、実際に遊んでみて、以上の感想を抱きました。
ザ・ロイヤルとリマスター版の違いはDLCの有無だけ
さて、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』と今回のリマスター版の違いは、40以上の販売されていたDLCをリマスター版では最初から遊ぶことができるという点です。
このDLC以外にゲーム内容の違いはありません。
DLCで追加されたペルソナや追加衣装など、最初から楽しめるようになっていますし、仮にすべてのDLCを購入するとした場合、総額で2万円以上となります。
これらが本作には最初から入って、遊ぶことができるため、相当お得なのがわかると思います。
今から『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』を遊ぶ場合は、このリマスターの方で遊んだほうが良さそうね!
そうなるね。
現行機対応のため、ロードとかも早そうだしね。
本リマスター版は、現行機種に合わせて画質の強化やfpsの向上を図ったという位置づけになります。
(PS5やSteam版では60fpsが出るようになった、など)
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』はPS4で発売されていたため、画質が良くなったのは良い点と捉えることができますが、元来のRPGかつアニメ調の作品ですから、画質にこだわる必要性をそこまでないでしょう。
ザ・ロイヤルと無印版との違い
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』と今回のリマスター版との違いは、DLCが含まれているかだけでした。
なので、無印版である『ペルソナ5』と完全版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の違いを簡単に確認したいと思います。
2016年に発売された『ペルソナ5』に追加要素を加えたのが2019年発売の『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』です。
- 3学期のストーリーの追加
- 新キャラクター 芳澤かすみ 丸喜拓人
- 新たに遊びに行ける街の追加
- 敵やパレス内のギミック変化
- マイパレス機能の追加
以上の点のように2学期までしかプレイできなかった無印版から3学期までの新ストーリーを遊ぶことができるようになった、新キャラクターの追加などがあります。
さらに、無印での不満点の解消が図られており、確実に遊びやすくなった作品へと進化しています。
また、地味に演出の変更がされていたりしており、無印版との比較をしてみると面白いかもしれませんよ。
一説には、テキストや声の撮り直しも行ったという話もありますからね。
ちなみに、僕は上述の理由に加えて、可愛らしい雰囲気で登場する新キャラ・芳澤かすみがプレイアブルメンバーになるということで僕は購入した次第です。
さらに、新たな3学期のストーリーがどのような形で遊べるかがとても興味がありました。
3学期は、短い期間ですが、とてもやりがいのあるように仕上がっており、ストーリーもうまく凝縮され、作られているので、遊ぶ価値は十分にあります。
ネタバレになりますが、ある人物のコープランクが一定以上ないと3学期に進むことができません。
2学期終了でも100時間弱はかかるゲームなので、この点については、あらかじめ調べておいた方がいいと思います。
良い点・悪い点
間違いなく神ゲーと評しても文句を言われない作品です
日本のRPGといえば、ドラクエシリーズとFFシリーズが長らく2大巨頭として君臨していました。
僕個人の中では、FFシリーズを蹴り落とし、日本2大RPGの巨頭へと君臨した作品となったのがこの『ペルソナ5』であり、完全版によりさらに遊びやすくなったのがこの『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』です。
ここから詳しく『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』リマスター版を実際に遊んでみて、個人的に気になる点などをまとめてみました。
良い点
- ストーリーの良さと魅力的なキャラクター
- 戦闘、音楽、インターフェイスとも斬新でカッコイイ
- 豊富な育成要素
ストーリーの良さと魅力的なキャラクター
ストーリーが本当にいいです。
登場する主人公の仲間やコープランクの対象であるサブキャラクターもいずれも欠いてもいけないくらい存在感を出しているストーリーとなっています。
主人公サイドの怪盗団も多種多様で異色な経歴を持って集まった仲間たちですが、どのキャラも等身大の高校生としての悩みや未成熟さが垣間見られるように描かれています。
ストーリーの内で登場する仲間たちの過去や悩みが深く掘り下げられており、それを克服しようともがく姿は普通に感情移入しやすく、オッサンである自分の立場から「改めて青春、仲間っていいな」、と思ってしまうくらいです。
また、怪盗団に改心させられる側であり、ボスとして登場することになる「腐った大人たち」側のキャラクターも個性的で、そのクズっぷりが許せない人物として描かれて登場してきます。
怪盗団が改心させるまでの決断に至る経緯にプレイヤーたちも賛同し、ストーリーに飲み込まれていくことになるでしょう。
そんな「腐った大人たち」は、現実の世界でも存在していそうな感じもあり、そんな奴らを怪盗団が改心する様は、まさに悪い奴らを正義が挫くという義賊としての勧善懲悪ものの典型として、間違いなく快感を我々に与えてくれる形に仕上がっています。
『暴れん坊将軍』とかの勧善懲悪もの好きだもんな!
なんだかんだで根底にヒーローに憧れるってのがあるもんな。
ボスを倒し、「腐った大人」を改心させた後は、次はどんな「腐った大人」が登場して、まだ見ぬ怪盗団に仲間になるであろうキャラクターに対して、そいつはどんなふうに困らせているのか、毎回、ワクワク感を味わうことができましたね。
戦闘、音楽、インターフェイスとも斬新でカッコイイ
このゲームを一言で称すると何ですか?
このような問いにプレイした人のほとんどが「オシャレ」または「カッコイイ」という言葉が返ってくるに違いありません。
そう、戦闘も音楽もユーザーインターフェイスのメニューがマジでオシャレでカッコイイんだ。
まずは音楽です。
日常パートで流れる音楽もしっとりしていたり、いい雰囲気ですが、僕のお気に入りはもっぱら戦闘中の音楽です。
どれもアップテンポのある曲調でボーカルのある曲はついつい口ずさむほどの中毒性があります。
とりあえず僕のお気に入りの戦闘曲を掲載するので、ぜひ聴いてみてほしい。
- Life Will Change
- Take Over
- Will Power
- Blooming Villain
(上の動画で載っていない曲は、是非ともググってほしい)
戦闘の演出は、概要で説明した敵の弱点を突いての「1MORE」と「バトンタッチ」のスピーディさ。
通常攻撃にしても、各キャラクターが躍っているかのようなモーションであり、テンポの悪さを感じさせるスキを与えません。
また、銃を使った乱射するアクションもストレス発散にもってこいの演出となっています。
これらから「次はどんな演出があるのだろう」と僕らを脳に常に刺激を与えてくれるため、ザコ敵の戦闘でさえ演出により飽きさせない要素が存分にちりばめられており、脱帽です。
そして、全敵を弱点でダウンさせた後の各キャラクターの「総攻撃」中のボコボコにしている躍動する音からの各キャラごとに用意されたフィニッシュの静止画という演出の流れのカッコよさに加えて、『ペルソナ5ザ・ロイヤル』から登場した特定のキャラクターの組み合わせで発生する「SHOW TIME」がさらにオシャレでカッコイイのだ!
メニュー画面も特徴的です。
本ゲームのパーソナルカラーの原色の「赤」をゴリゴリに出しつつも、そのほかの配色も「黒」と「白」というこちらも原色系を使っているため、クセが強いにもかかわらずのこのハイセンスのカッコよさ。
使用しているフォントも特徴的となっており、メニューを選択するごとにアニメーションを挟み込むという斬新かつ先進的なイメージを与えさせることでオシャレさを強調していることがわかるだろう。
オマエ、さっきから「オシャレ」「カッコイイ」しか言ってないぞ
まずは、本作品に刮目してプレイしてほしい。
「カッコイイ」っていうはずだ!!
とにかく見ているだけでオシャレでカッコイイが詰まっている作品と言って過言ではない。
豊富な育成要素
育成要素がたくさん用意されているのが魅力です。
通常のRPGであれば、プレイヤー自身が敵と戦ってレベルを上げて、スキルを付与していくという形が一般的です。
しかし、『ペルソナ5』では前述の通り、日常パートでの主人公の暮らし方によって、人間パラメータを上げ、仲間たちの絆を深めるコープランクを高め、バトルに有利となるスキルをゲットしていくという流れが大事となってきます。
コープランクを高めるには、仲間やサブキャラクター達との交流が不可欠でです。
怪盗団の仲間だけでなく、サブキャラクターも何らかの悩みを抱えており、プレイヤーは彼らの持つ問題の解決に努め、解決することでコープランクが上がり、スキルをゲットしていきます。
このあたりは、サブクエストに近い印象がありますが、このコープ対象者のストーリーまでもがしっかりと作り込みがされており、得られるスキルが戦闘などに大きく有利になるものばかりなので、サブクエストを単純にこなすとは一線を画す作りとなっています。
つまり、高校生活は有限のため、いかに効率よく主人公の能力とコープランクを上げるかが重要となってきます。
それを考えていくのが楽しいわけです。
また、ペルソナ集めと育成が楽しいです。
主人公は、敵からペルソナを得ることができ、この得たペルソナの能力を次以降の戦闘に使うことができる能力を持ちます。
簡単に言うならば、ポケモンのゲットやモンスターが仲間になるといったイメージです。
単純に200種類以上存在するペルソナを集めて、その得たペルソナを合体させるなどで、新たな強力なペルソナを生み出していくだけでも面白いです。
各ペルソナは、弱点や得意なスキルなどの個性を有しており、合体する際には、スキルの引継ぎによりオリジナルのペルソナを作成することができます。
このスキルの引継ぎをうまく活用することで、弱点を補うペルソナ、アタッカー専用ペルソナ、回復専用ペルソナの生成を可能とし、有利な戦闘における戦術面を考慮しながらペルソナを生み出していく点がとても奥深いです。
また、ペルソナのモデルは、歴史上の人物だったり、神、悪神、邪神がモデルとなっているため、その解説を読むだけでも勉強になります。
ペルソナ解説を読むことで人間パラメータ「知識」が上がるぞ、たぶん!
悪い点
基本的に良い点ばかりしかない、隙のない神ゲーと言っても過言ではない『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』ですが、悪い点というか気になる点もいくつか存在します。
ただ、ペルソナ5シリーズをプレイしたことない方は、1番目に挙げた項目以外は気にする必要はありません。
- クリア時間がとてつもなく長い
- 新キャラクター(芳澤かすみ)が使えるのが遅い
- 販売方法に難あり
クリア時間がとてつもなく長い
本ゲームをクリアに要する時間は、かなりの長さです。
物語やゲーム性は突出して素晴らしいですが、個人的には少し長すぎかな、という印象です。
無印版でいう2学期までのクリアに要する時間は、100時間弱かかります。
さらに完全版で追加されたストーリーをクリアするのに30時間弱ほど要するため、ゲーム本編と追加ストーリーを理解するのに120時間程を本ゲームに捧げる必要があります。
無印版のクリアデータなどをクロスセーブなどで引き継ぐことができ、3学期からもプレイできるなどできればよいですが、すでに無印版をやりつくしたプレイヤーにとっては、最初から遊ぶのは苦行となるプレイ時間となると思います。
新キャラクター(芳澤かすみ)が使えるのが遅い
完全版である『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』のパッケージの中心を飾る女性キャラクターが芳澤かすみです。
- 怪盗団のコスチュームが主人公の女性版
- 主人公との数少ない「SHOW TIME」対象
- ソフトのパッケージがメイン
- ペルソナ5のテーマカラーである赤い髪型
以上の点から間違いなく、『ペルソナ5ザ・ロイヤル』のメインヒロインは、芳澤かすみこそ、相応しいと考えられます。
しかし、実際に芳澤かすみが正式に怪盗団の仲間となり、プレイヤーが操作ができるのが3学期からであり、非常に遅い参加となるため、メインキャラとは少し遠い存在となってしまっている感は否めません。
正式参加までにちょこちょことイベントなどには登場はしますが、3学期より前のメインストーリーとの関わりからは大きく外れています。
しかし、途切れ途切れの場面に登場した際の彼女の礼儀正しさや可愛らしさなどに魅力された人は、はやく仲間として使いたいと思った人は僕だけではないはずだ!
続編ともいえる、ペルソナ5スクランブルとかタークティカにも出ないしさ…
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』リマスター版に続いて、芳澤かすみが描かれた『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』のリマスター版の制作と販売をATLUSには期待したい!
ちょうど、2023年には、『ペルソナ3 ポータブル』と『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』のリマスター版の発売が決定したわけだし。
いいキャラなんで、芳澤かすみを描いてみた。
どんだけ、好きなんだよ…
しかも、何でバット持ってんだ?
販売方法に難あり
本ゲームの最大のマイナス評価を与える元凶が完全版商法と称される販売方法です。
さらに今回は、完全版のリマスター版ですからね。
どんだけ、アトラスはペルソナ5シリーズで儲けようとしてるんだ?
2016年に無印版、2019年に完全版が発売されます。
その完全版については、先に紹介した通り、新ストーリーである3学期の追加や新キャラクターが追加されているわけですが、遊びやすさや細かなイベントの追加があるにしてもメインストーリーは無印版をなぞっているだけです。
新キャラクターの芳澤かすみが序盤から使えるわけでもなく、3学期のストーリーも蛇足的な作りになっています。
こういう結果であれば、追加DLCなどの対応でよかったと思うのですが、フルプライスで販売するという強気な姿勢をアトラスさんは貫きます。
さらに、無印版のクリアデータを引き継ぐことができるわけでもないため、3学期のストーリーや芳澤かすみを使うまでに100時間弱の苦行を強いてきます。
これが俗に言われるペルソナシリーズの完全版商法であり、追加DLC対応ではなく、フルプライスでユーザーに同作品の追加要素を購入させるという、批判に繋がっています。
ちなみに、『ペルソナ3』や『ペルソナ4』でも、オリジナル版から数年後に完全版として発売されたものと同じ流れです。
他のゲームソフトで例えるならば、
・『信長の野望』シリーズなどのパワーアップキット
・『ウイニングポスト』シリーズの年度版
・『ドラゴンクエストⅪ』からキャラフルボイスが追加された『ドラゴンクエストⅪ S』
といったところか。
あれ?
上に挙げたゲーム、全部手を出している気が…
無印版から本作品のリマスター版までに6年も経過しており、ストーリーを忘れかけている、魅力的なキャラクターたちの躍動を久しぶりに見たい、新ストーリーや新キャラクターが気になるという人は、今回のリマスター版を手に入れるべきでしょう。
まとめ
『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』リマスター版についてのレビューでした。
ちなみに2022年11月末現在でこのリマスター版は、全世界で100万本売れたとのこと。
リマスター版を含み、2019年発売の完全版で全世界330万本の売り上げを達成しているとのことです。
そんな超爆発的にヒットした本作について、無印版を遊んだ自分でさえも、本作を間違いなく楽しむことができました。
本ゲームの日常パートでは、現実の東京を舞台にしている高校生という観点で描かれている様から、自身の学生生活(遠い過去とはいえ・・・)を想起させ、若者であった自身の当時の悩みとリンクしやすく、物語がスムーズに入ってきやすいです。
そして、異世界での怪盗団の活動の場では、敵の弱点を突くことを念頭に置いたコマンドを選択することで、スタイリッシュな洗練されたモーションで表現されるオシャレなフィニッシュへのつなぎによる快感は遊んでみなければわからないものです。
ただのターン制コマンドバトルではないことを物語ってくれるわけです。
そんなハイセンスな神ゲーと称しても過言ではない本ゲームをおススメする方は、以下の通りです。
- オシャレでハイセンスなRPGを遊びたい人
- 学生生活の青春を感じたい、正義により悪を挫きたい心を持つ人
- 時間がある暇な人
ゲームおすすめ度:
ただし、すでに2019年に発売された『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』を遊んだ人は、追加DLCを除けば、ゲーム内容は同じなので、どうしても遊びたい人を除いては手を出すべきではないと思います。
また、無印版を遊んだ人にとっては、新しいキャラクターや物語の追加により、さらに無印版より遊びやすくなっているとはいえ、ある程度内容を知っている中での、長時間拘束は覚悟しておくべきでしょう。
ただ、「こんなシーンあったっけ?」といった忘れていたのか、新発見なのかわかりませんが新鮮味を感じたシーンはいくつかありました。
無印版から結構の年月が経過しているため、改めて手にしてみてもいいかもしれません。
余談ですが、無印版では好きな女性キャラは、世紀末覇王先輩の新島真でした。
しかし、リマスター版を遊んでみた結果、奥村春の魅力に取り付かれてしまった自分がいました。
無印版から久しく離れていた人も新たな自分の発見が見つかるかもしれませんよ!
本ゲームでペルソナ5の魅力に取り付かれ、怪盗団のその後の活躍を見たい人は、続編のゲームソフトが販売されています。
コーエーテクモゲームスと組んだまさかの無双系のペルソナ5である『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』です。
また、2023年にはシミュ―レーションRPGの『ペルソナ5 タクティカ』が発売される予定です。
ただし、無印版の続編という立ち位置なのが残念なところ・・・
共に、芳澤かすみは登場しません。
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